報告
渡航期間: 2004年7月29日〜2004年8月1日    派遣国: ミャンマー
  出張目的
  フィールド・ステーションの成果を用いた学位論文の審査会に出席
  百瀬邦泰 (愛媛大学農学部)

 

  活動記録
  7月29日(木)
  • 松山発 − ヤンゴン(ミャンマー)着
      7月30日(金)
  • ヤンゴン大学植物学部でWin Myint講師の博士論文審査会に出席。
      7月31日(土)
  • 今後の研究や執筆予定について打ち合わせた後、ヤンゴン発(機中泊)。
      8月1日(日)
  • 松山着

     

      結果と進捗状況
        ヤンゴン大学植物学部講師のWin Myint氏は、21世紀COEプログラムのミャンマー・フィールド・ステーションとの協力体制のもとにミャンマーにおける民族植物学の研究を進めてきた。この度、その成果を“A study on ethnobotany and its socio-economic value in some hilly regions of Myanmar”と題した学位論文にまとめ、ヤンゴン大学に提出した。私は共同研究プロジェクト内でWin Myint氏と共同研究をしてきたという点、ミャンマーにおいて民族植物学の分野で学位をとるのは彼が初めてであり、国外から関連した研究をしている者を招く必要があるという点から、学位審査会に招かれた。また、Win Myint氏の研究は、21世紀COEプログラムのミャンマー・フィールド・ステーションの成果の一部として、単著および共著の学術論文として発表される予定であり、今後の執筆計画についても話し合った。
      学位論文は記載的内容が主体となっている。網羅的記載の価値を否定するわけではないが、今後に研究内容を論文として公表してゆく際に、立脚すべき論点を私はいくつか提示した。具体的には、コスモロジーの提示を客観的データにもとづいて行うという視点、知識の伝達と形成という視点、農村開発の核となるような在地の知恵の発掘という視点などである。

     

      今後の課題
        学位論文の内容及び論文審査会で議論した内容を、いくつかの学術論文として公表することが次の目標である。

     

     
    ミャンマー、インレー湖の浮島上での野菜栽培   ミャンマー、インレー湖の漁民
     
    21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」 HOME