:: 平成18年度 フィールド・ステーション年次報告
ザンビア
  (1)概要:
   

これまでに引き続き、ザンビア・フィールド・ステーション(以下ザンビアFS) は、「南部アフリカにおける社会経済変動と環境・地域住民の変容」をテーマに、南部アフリカ諸国に共通する問題についてのネットワーク研究をめざして活動を行なってきました。 本年度は、それぞれ1名のASAFAS教員と大学院生が派遣されたほか、3名の教員、7名の大学院生が南部アフリカの調査を行ないましたが、最終年度にあたっては、これまでの活動の集大成として11月にサテライトシンポジウムが開催されたことが大きな成果としてあげられます。また、3月には国内研究会が予定されています。これらの活動を通じて、21世紀COEプログラムが終了したのちも、活動拠点としての機能を発展・継承させていきます。

 
       
  (2)研究活動および教員、学生の派遣:
   

荒木茂(ASAFAS教員)は、2007年3月11日から3月23日にかけて、ザンビア大学経済社会研究所を訪問し、これまでのFS活動の総括と今後の継続を話合う予定です。ザンビアFSでは、これまでコンピュータを設置し、情報の収集と集積を行なってきました。今後は、これらの情報を一般公開し、南部アフリカにおけるネットワーク拠点として、情報を発信していきます。

吉田美冬(平成16年度入学)は、2006年8月5日から12月20日にかけて、ナミビア北西部、ホアルシブ川流域において、砂漠地域における季節河川の自然環境を利用するゾウと人々について調査を行ないました。2006年は高い降水量の影響で、前回(2004年度)の調査時と比較して砂漠の植生環境が大きく変化しており、河畔林の植生について、2006年度に発芽した個体の数や分布、ゾウによる樹木の破壊の程度等について調べ、河畔林の天然更新について分析を行ないました。また、前回の調査時には砂や岩石ばかりであった河畔林以外の場所にも草本が生育し、それによる野生動物や家畜動物の移動、分布パターンにも変化がみられました(写真1)。住民の生活については、観光業との関わりを中心に調査を実施しました。2006年には、河川をはさんだ村の対岸に白人経営のロッジがオープンしました(写真2)。このロッジは村のコミュニティーとの合弁事業であり、ロッジ建設中の段階(2005年度〜)から村の住民生活に大きな影響を与えていました。また、このロッジの建設場所がゾウの移動ルートに重なっていたため、ゾウの行動の変化についても検討を行ないました。

 
       
    写真1. 2006年度の大雨によって、砂漠にも草本が生育していた  それは家畜や野生動物の移動・分布にも大きく影響していた   写真2. 村近くに建設されたプール付きの高級ロッジ  20人あまりの村人が雇用されている  
       
   

成澤徳子(平成16年度入学)は、2005年12月から2006年9月にかけて、ザンビア共和国南部州モンゼ県東部のトンガ農村において、女性の生業活動に関する調査を行ないました(写真3)。その結果、女性は現在でも雨季に伝統的な社会関係に基づく協働的な農作業に従事する一方で、乾季に多様な現金稼得活動を活発に展開していることが明らかとなりました。また、女性は地酒飲み場や儀礼の場など、伝統的な社会活動空間を生産物・加工品販売の場に組み替え、楽しみの場と経済空間を融合させることで、自分たちの「いちば」を創出していました(写真4)。トンガの女性たちは、従来の社会関係を壊すのではなく、それを上手く活用することで、男性を含む当該社会に受容されやすい形での現金稼得を実現してきたと考えられました。

 
       
    写真3. 伝統的なトウモロコシの地酒の醸造・販売は、現在でも女性の貴重な現金収入源となっている   写真4. 成女式に集まる村人相手に、自家栽培の野菜などを持ち寄り販売する女性たち  
       
   

中山裕美(平成18年度入学)は、2006年10月12日から12月13日にかけて、難民の能力強化を通した自立支援の在り方を検討することを目的として、ザンビアの西部州にてフィールドワークを行ないました。今回は、次年度に予定している本調査の予備調査として、調査地の決定と視察のほか、UNHCRやザンビア政府機関への訪問を行ないました。今回の調査では主に、州都モングに設置されているトランジットセンターにおいてアンゴラへの帰還を控えたアンゴラ難民へのインタビュー及びアンケートを(写真5)、シャンゴンボ県にあるナマウェシ・ナカンドの二村においては、キャンプから村への移住を選択したアンゴラ難民と受け入れ住民へのインタビューを行ないました(写真6)。異なる選択をした難民へのインタビューを通して新しい視点を見つけられたことが大きな収穫でした。またUNHCRモング事務所を尋ね難民政策に関する資料を入手したほか、政府機関からはザンビア政府主導で行われているザンビア・イニシアチブについての資料を入手しました。

 
       
    写真5. トランジットセンターにて帰還を待つアンゴラ難民   写真6. 難民村にて建築中の教会  
       
   

島田周平(ASAFAS教員)は、2006年8月9日から8月29日にかけて、ザンビアにおいて 外国出張(文部科学省科学研究費)「アフリカの農村貧困問題に関する社会経済史的研究」ならびに「「過剰な死」がもたらす社会的影響」に関する研究に関する現地調査を実施しました。この期間に、中村哲也と伊藤千尋(ともに平成18年度入学)の調査地の選定を兼ねた現地指導行ないました。また、11月25日から12月9日にかけては、ザンビアにおいて外務省の「経済協力評価調査に関わる現地調査」で出張した機会に、上記二名の調査実施状況のヒヤリングならびに中山裕美(平成18年度入学)の調査地選定について検討を行ないました。

水野一晴(ASAFAS教員)は、2006年7月24日から9月14日にかけて、ケニア山においてティンダル氷河の変動と植生の遷移について調査を行なった後、8月5日にナミビアに入国しました。ナミビアでは、近年の環境変動と植生の遷移について調査した。ナミブ砂漠では砂丘の移動量を測定し、また、2005年12月より記録している気温と湿度のデータを記録計から取り出し、ナミブ砂漠の気温と湿度の年変動について分析を行ないました。2006年は例年になく降雨量が多かったため、ナミブ砂漠が草本に被われ、その植生調査のためにコドラートを設置しました。また、指導学生2名(手代木功基と山科知里、ともに平成18年度入学)のフィールドを探すため、おもにナミビアの西部・中部・北部を回り、調査地を選定し、調査の方針を検討しました。2006年11月14日から12月17日にかけては、ナミビアに滞在している指導学生2名の調査状況を把握するため、彼らの調査を訪れ、その研究指導を行ないました。

丸山淳子(ASAFAS教員)は、2006年12月1日から2007年1月19日にかけて、南アフリカ共和国において、難民問題に関する学生指導(村尾るみこ:平成12年度入学)および、ウガンダ共和国において都市労働者に関する学生指導(大門碧:平成18年度入学)を行ないました。またボツワナ共和国において、狩猟採集民サンが居住する再定住地において、主に居住形態の変遷およびサン間の雇用関係に関する調査を実施するほか、ボツワナ大学において調査研究の打ち合わせを行ないました。

飯田雅史(平成15年度入学)は、2006年4月1日から8月7日にかけて、前年度から引き続いてジンバブエ共和国の首都ハラレ市にて、女性を主体とした住民組織・NGOを対象とする調査を継続しました。中でも、1996年に結成された国内NGOであるジンバブエ寡婦と孤児の会(Zimbabwe Widows and Orphans Trust、以下ZWOT)を対象として、特に彼女らの活動内容とHIV/AIDSとの関係に注目しました。同時に農村部におけるいくつかのHIV/AIDS対策についてもマニカランドのパラマウントチーフであるチーフ・マコニを対象としてインタビューを行ないました。

藤岡悠一郎(平成14年度入学)は、2006年4月1日から5月6日まで、ナミビア共和国北部オシャナ州ウウクワングラ村において、農牧民オヴァンボの自然資源利用と近年におけるその変容に関する調査を行ないました。なかでも、ナミビア北部で近年特徴的な現象である、キャトルポストとよばれる私設放牧地の設置に注目し、そこでの牧畜活動や資源利用活動に焦点をあて、調査村の30世帯に対する聞き取りや参与観察、キャトルポストの訪問などを中心に調査を実施しました。その結果、1980年代以降、村の8世帯が村から数十km離れた地点にキャトルポストを設置し、新しい形態の牧畜活動を行っていることが明らかとなり、キャトルポストをもつ世帯は、都市部で職を持つ富裕世帯であり、職を通じて獲得した現金を牧畜に投資していました。すなわち、キャトルポストの増加は、就業機会の有無によってもたらされる村内の経済格差の拡大を示しているようにもみえ一方、キャトルポストを持つ世帯は、そこで得られる畜産物や厩肥・食用昆虫・建材などの自然資源を、キャトルポストを持たない世帯に贈与している実態も明らかになりました。つまり、キャトルポストを設置し、そこに給与を投資するということは、富裕世帯が給料として得た現金を分配可能な自然資源の形に変える実践とみることができ、そこで得られた自然資源を非富裕世帯に贈与するということは、経済格差を是正する試みととらえることもできると考えられました。

以上のほか現在、平成18年度入学の伊藤千尋(2006年8月9日〜2007年3月31日)と、中村哲也(2006年8月9日〜2007年6月9日)がザンビアで、手代木功基(2006年7月24日〜2007年3月17日)と山科知里(2006年7月24日〜2007年2月24日)がナミビアで調査を継続中です。菅野直美(平成17年度入学)は、2007年1月6日から2007年9月1日までの予定で、モザンビークにおいてHIV/AIDS患者が取り結ぶ社会関係に関する現地調査を行なっています。

 
   
  (3)南部アフリカ地域研究会の活動:
   

南部アフリカ地域研究会

  • 第11回  2006年6月15日
    11月のサテライト・ワークショップの準備:
    企画内容に関して、牧野久美子さん(日本貿易振興機構アジア経済研究所)を交えて議論を行ないました。
    研究発表:
    「ザンビア西部州におけるアンゴラ難民の編入―自主的に村へ定住した人びとの社会的な営みから―」
    村尾るみこ

  • 第12回  2006年7月11日
    研究計画発表:
    「06年度短期予備調査での目標・計画と展望(マダガスカル語方言の形態・統語)」 西本希呼
    「ナミビア半乾燥地域における、インゼルベルグの地生態学的特性と人々の生活の関わり」 
    手代木功基
    「農村における労働移動の社会・経済的影響―出稼ぎの今と農村の役割」 
    伊藤千尋
    「半乾燥地における動植物と水の関わり」
    山科知里
    「ザンビア南部州グエンベ県近郊カリバ湖周辺におけるファーミングシステム」 
    中村哲也

  • 第13回  2006年10月10日
    「ザンビア・イニシアティブ地域における農村開発プロジェクト」 
    宍戸竜司さん(JICA長期専門家)

  • 第14回  2006年11月24日
    「ザンビアにおける孤立地域参加型農村開発計画プロジェクト(PAVIDIA)」
    セセレ・B・ソコテラ氏(ザンビア・マウントマクル農業研究所:PAVIDIA現地カウンタパート)

 
   
  (4) サテライト・ワークショップ:
   

21世紀COEプログラムが主催した国際京都シンポジウム(2006年11月9日〜13日)に先立つ11月9日には、ザンビアFSの主催によりサテライト・ワークショップ「南部アフリカにおけるグローバリゼーションとローカリティ:地域社会の視点から」が開かれました。これは前年度に東京で開かれたワークショップを引き継ぐ形で、大学院生が中心となって、テーマの立案から招待者の選定、会議の運営が行なわれたものです。その準備には南部アフリカ研究会を中心にほぼ半年間が費やされました。
   プログラムは以下のとおりです。

コメンテータ:
トーマス・ウィドロック(英国・ダーハム大学)
船田・クラーセンさやか(東京外国語大学)
峯陽一(大阪大学)

  • 「グローバリゼーションに関わる2つの視点:ナミビアにおける肉牛生産と牧畜」 
    藤岡悠一郎(京都大学)
  • 「現代南部アフリカにおける在来物資の交換」 
    宮内洋平(カナダ・ローズ大学)
  • 「ザンビア西部州ロジ社会に対するアンゴラ移民のインパクト」 
    岡本雅博(京都大学
  • 「中南アフリカにおける南ア化:グローバルがローカルに出会う場としてのザンベジ氾濫原」 
    ローレンス・フリント(デンマーク・コペンハーゲン大学;第三世界における環境開発行動(ENDA)
  • 「ジンバブウェにおけるHIV/AIDSの拡大」 
    飯田雅史(京都大学)
  • 「国際的地域再編と統治の変化:現代南アフリカにおける人の移動、経済、政治変動」 
    スカーレット・コーネリセン(南ア・ステレンボッシュ大学)

当日は、海外からの21世紀COEプログラム招待者を含む、約30名の参加者を集め、大学院生の臨地研究にもとづく発表を中心に、それをとりまく南部アフリカの政治・経済状況に関して活発な討論がなされました。

 
       
    写真7.発表風景 (岡本雅博)   写真8.コメンテータとの討論
(左より、フリント、コーネリセン、飯田、藤岡、峯の諸氏)
 
         
    写真9.参加者風景        
   

このワークショップでは、「南部アフリカにおけるグローバリゼーションとローカリティ」というテーマのもとで、村落を中心としたミクロな視点からの生業や社会構造の変容を、南部アフリカあるいはグローバルスケールでの政治・経済・文化変容のなかに位置づけることが試みられました。その結果、国民国家の範疇をこえて展開する政治・経済領域の脱領域化・再領域化といった動きや国境を越えた幹線道路の敷設、そして同地域への中国資本の展開といったグローバルな動きのなかに、地域社会における人々の日常の生業・生活実践が深く影響を受けつつ行われている実態が明らかとなりました。これは、ここ十年ほどの社会・経済・文化変容の特徴として表現される「グローバル化」の一端であり、南部アフリカでかつてないほどの急速な変容が進行しているとみることができます。しかしながら、地域社会の視点からみると、市場経済への傾倒やグローバルスタンダードの無条件的な受け入れが行われているわけではなく、「伝統的」な価値観も強く残しつつ、自分達の生活世界を構築し、ローカリティを生産している一面が見出されたといえます。また、歴史的な見地に立つと、近年のグローバリゼーションの特徴がこれまでの歴史的な経験の延長線上に位置づけられる場合も多いことが明らかとなりました。ミクロ・マクロの両面での変化に注目した分析と歴史的な視点からの検討を併せて行っていくことが、今後の南部アフリカにおける変容を見極めていくために必要である、というのが結論です。

 
   
  (5)国内研究会:
   

前年度の国内ワークショップで交流が始まった関東の南部アフリカ研究者と共同して、平成18年度末に研究会「現代南部アフリカと地域研究:研究と実践の融合をもとめて」(仮題)を計画しています。その目的として第1には、数多くの課題に直面している現在の南部アフリカと、わたしたち地域研究者がどのように関わったらよいかという問題を考えるきっかけをつくることと、第2には、南部アフリカ地域に関心を寄せる研究者・実践者のネットワークの形成を推進し、研究と実践の融合にむけた足がかりをつくることと考えています。

 
   
  (6)ザンビアFSに関連する研究業績:
   

論文など

  • 淡路和江、2006「ひこばえがつなぐソルガム栽培」『アフリカレポート』No. 43: 5
  • Araki, S. 2006. Redefining area: the photo database for integrated area Studies. In J. Maruyama, L. Wang, T. Fujikura, and M. Ito (eds.), Proceedings of Kyoto Symposium, 2006, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” pp. 35- 40.
  • Araki, S. 2007. Ten Years of Population Change and the Chitemene Slash-and-Burn System around the Mpika Area, Northern Zambia. African Study Monographs, Supplementary Issue, No. 34 (in press).
  • Maruyama, J. 2006. Creating New ‘Homes’ on the Outskirts of the Resettlement Site: Alternative Settlement Behavior among the Resettled San Hunter-Gatherers. In J. Maruyama, L. Wang, T. Fujikura, and M. Ito (eds.), Proceedings of Kyoto Symposium, 2006, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,”  pp. 541.
  • Fujioka, Y. 2006. Two perspectives on globalization: the national beef industry and local livestock farming in Namibia. In J. Maruyama, L. Wang, T. Fujikura, and M. Ito (eds.), Proceedings of Kyoto Symposium, 2006, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,”  pp. 497.
  • 藤岡悠一郎、2006「(フィールドワーク便り)オヴァンボの昆虫食と幻のおかず」『アジア・アフリカ地域研究』5(2): 262-266.
  • 藤岡悠一郎、2006「ナミビア北部に暮らすオヴァンボ農牧民の昆虫食にみられる近年の変容」『エコソフィア』18: 95-109.
  • 藤岡悠一郎、2007「ナミビア北部における食肉産業の展開とオヴァンボ農牧民の牧畜活動の変容:キャトルポストの設置に注目して」『アジア・アフリカ地域研究』(印刷中)
  • Fujioka, U. 2007. Live in discordance between local and global standard: the national beef industry and local livestock farming in Namibia. In S. Shimada, U. Fujioka, and M. Iida (eds.) Globalization and Locality in Southern Africa: A View from Local Communities,” ASAFAS Special Paper, Kyoto University (in press).
  • Iida, M. 2007. Urban widows and HIV epidemics in postcolonial Harare, Zimbabwe. In S. Shimada, U. Fujioka, and M. Iida (eds.) Globalization and Locality in Southern Africa: A View from Local Communities,” ASAFAS Special Paper, Kyoto University (in press).
  • Okamoto, M., 2006. The impact of Angolan immigrants on Lozi society in northern Zambia. In J. Maruyama, L. Wang, T. Fujikura, and M. Ito (eds.), Proceedings of Kyoto Symposium, 2006, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” pp. 499.
  • Nakayama, S. 2006. Fishing with “others”: villager-migrant relations on northern Lake Malawi. In J. Maruyama, L. Wang, T. Fujikura, and M. Ito (eds.), Proceedings of Kyoto Symposium, 2006, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” pp. 385-395.
  • Nakayama, S. 2006. Whose lake? Whose creative energy? Relations between the attribution of success and failure in fishery and the construction of value in rural Malawi. In J. Maruyama, L. Wang, T. Fujikura, and M. Ito (eds.), Proceedings of Kyoto Symposium, 2006, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” pp. 493.
  • 丸山淳子、2006「美しく住む:美しく住む:ボツワナの再定住地における狩猟採集民サンの居住地選択」『アフリカレポート』No. 43: 3-8.
  • 丸山淳子、2007「『国民』と『先住民』のはざまで−ボツワナの再定住地におけるサンのヘッドマン選出をめぐるマイクロ・ポリティクス」『アジア・アフリカ地域研究』6(2)(印刷中).
  • 水野一晴、2006「『砂漠化とその対策−乾燥地帯の環境問題−』(赤木祥彦著)』書評」 『第四紀研究』45(1): 53-54.
  • 水野一晴、2007「サハラ以南のアフリカ−多様な自然・社会とその歴史的変遷に着目した地誌−」矢ヶ崎典隆、加賀美雅弘、古田悦造編『地誌学概論』朝倉書店.(印刷中)
  • 水野一晴、2007「中南部アフリカの自然特性」池谷和信、 武内進一、 佐藤廉也編 『アフリカ II:バントゥアフリカ、 西アフリカ沿岸部、 島嶼部』朝倉書店.(印刷中)
  • 水野一晴、2007「南部アフリカの乾燥−半乾燥地域における自然と環境」(小特集:沙漠誌分科会第7回講演会要旨集)『沙漠研究』(印刷中)
  • 水野一晴、2007「自然特性と大地域区分」池谷和信、 佐藤廉也、 武内進一編 『アフリカI:総説 イスラーム、エチオピア』朝倉書店. (印刷中)
  • 水野一晴、2007「氷河とお花畑の動態」池谷和信、 佐藤廉也、 武内進一編 『アフリカI:総説 イスラーム、エチオピア』朝倉書店. (印刷中)
  • Shimada, S. 2006. How can we perceive social vulnerability: Rethinking from a case study on the impact of infectious disease on agricultural production in Zambia, In “Vulnerability and resilience of social-ecological systems”, FY2005 FS Project Report, Research Institute for Humanity and Nature, Kyoto, pp.41-55.
  • 島田周平、2006「 巻頭言:一つの村から見えるもの」『アフリカレポート』No. 43: 2.
  • 島田周平、2006「巻頭言:アフリカ農業の新方向をめぐって」『国際農林業協力』Vol. 29: 1.
  • Takada, A. 2006. Explaining pathways in the Central Kalahari. In R. K. Hitchcock, K. Ikeya, M. Biesele, & R. B. Lee (eds.), “Updating the San: Image and reality of an African people in the 21st century,” Senri Ethnological Studies, No.70, Osaka: National Museum of Ethnology, pp.101-127.
  • 高田明、2006「グイ/ガナの養育者-乳児間相互行為:「サオ・カム」実践に関する覚え書き」菅野盾樹(編)『身体と動きの人間学』大阪: 大阪大学大学院人間科学研究科基礎人間科学講座基礎人間学・現代記号学研究分野、 pp.95-104.
  • 高田明、2006「キリンの足跡」『エコソフィア』17: 46-47.
  • 高田明、2007「言葉の向こう側:セントラル・カラハリ・サンにおけるナヴィゲーション実践の分析から」 河合香吏(編)『生きる場の人類学: 土地と自然をめぐる認識・実践・表象過程』京都:京都大学学術出版会(印刷中).
  • 吉田美冬、2006「ナミビア北西部乾燥地域における自然環境をめぐるゾウと人の関係」 『アフリカレポート』43: 24 -27.
学会などにおける口頭発表
  • 荒木茂、2006.「南部アフリカ諸国における土地制度と共同体資源管理I.GISを用いた共有地の線引きと衛星画像による観察」日本アフリカ学会第43回学術大会、2006年5月27日、於:大阪大学.
  • Fujioka, Y. 2006. Differences in Fruit Tree Use among Ovambo Households in North-central Namibia (poster). Kyoto Symposium of 21st Century COE Program, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” ASAFAS & CSEAS, Kyoto University (November 9-13, 2006, Kyoto).
  • Fujioka, Y. 2006. Two Perspectives on Globalization: The National Beef Industries and Local Livestock Farming in Namibia. Kyoto Symposium of 21st Century COE Program, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” ASAFAS & CSEAS, Kyoto University (November 9-13, 2006, Kyoto).
  • 藤岡悠一郎. 2006. 「ナミビア北部における農牧社会の変容と『ヤシ植生』の変化」日本地理学会2006年度秋季学術大会、 2006年9月23日-24日、於:静岡大学.
  • Fujioka, Y. 2006. Recent strategies of the Ovambo agro-pastoralists to obtain natural resources in the arid area of north-central Namibia. International Geographical Union Conference. (Brisbane, Australia. 3-7 July 2006).
  • 藤岡悠一郎. 2006.「ナミビア北部、「キャトルポスト」の増加にみるオヴァンボ農牧民の牧畜活動の変容」第43回日本アフリカ学会学術大会、2006年5月27日-28日、於:大阪大学.
  • Iida, M. 2006. Expansion of the global HIV/AIDS epidemic in Zimbabwe. Kyoto Symposium of 21st Century COE Program, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” ASAFAS & CSEAS, Kyoto University (November 9-13, 2006, Kyoto).
  • Maruyama, J., 2006. Creating New ‘Homes’ on the Outskirts of the Resettlement Site: Alternative Settlement Behavior among the Resettled San Hunter-Gatherers. Kyoto Symposium of 21st Century COE Program, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” ASAFAS & CSEAS, Kyoto University (November 9-13, 2006, Kyoto).
  • 丸山淳子、2007「資源としての系譜:ボツワナの再定住地におけるサンの社会関係の再編」 『資源と人間』ワークショップ4 (東京都八王子市 2007.02.19-20)
  • Mizuno, K. 2006. Glacial fluctuation and vegetation succession on Tyndall Glacier, Mt. Kenya. International Geographical Union 2006 Brisbane Conference (Brisbane, Australia, July 3-7, 2006).
  • Mizuno, K. 2006. Environmental change in relation to tree death along the Kuiseb River in the Namib Desert. International Geographical Union 2006 Brisbane Conference (Brisbane, Australia, July 3-7, 2006).
  • 水野一晴、2006「ナミブ砂漠クイセブ川流域における森林の変遷と樹木枯死の原因」第43回日本アフリカ学会学術大会、2006年5月27日、於:大阪大学.
  • 水野一晴、2006「ナミブ砂漠クイセブ川流域における森林の変遷と樹木枯死の原因」日本地理学会春季学術大会、2006年3月、於:埼玉大学.
  • 水野一晴、2006「アフリカの高山の自然と植物」、滋賀県湖南市、2006年6月
  • 水野一晴、2006「地球環境変動に関する研究とその意義」、第3回 Rotary Youth Leadership Awards セミナー (国際ロータリー東京支部主催)、2006年9月、於:東京・府中.
  • Okamoto, M. 2006. The impact of Angolan immigrants on Lozi society in northern Zambia. Kyoto Symposium of 21st Century COE Program, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” ASAFAS & CSEAS, Kyoto University (November 9-13, 2006, Kyoto).
  • 島田周平、2006「アフリカ農村における「過剰な死」の影響」東北地理学会秋季大会、2006年10月7日、於:新潟.
  • Shimada, S. 2006. Current situation of HIV/AIDS infection in Southern Africa, especially in agricultural society in Zambia (NHK国際放送12月28日放送)
  • Shimada, S. 2007. Environmental problems in rural Africa; from political ecological point of view (国際シンポジウム、公州大学、韓国、2007.年2月12日)
  • Shimada, S. 2007. The impact of HIV/AIDS on rural society in Africa (国際シンポジウム、公州大学、韓国、2007.年2月13日)
  • Takada, A. 2007. Practices of early cultural learning: Responsibility in caregiver-infant interaction. Paper presented at the CLIC Symposium on Language Socialization, Interaction and Culture, UCLA, CA, 23rd-24th 2007 (Invited Speaker)
  • Takada, A. 2006. Embodied space: Actions within navigation practice in the Kalahari environment. Kyoto Symposium of 21st Century COE Program, “Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa,” ASAFAS & CSEAS, Kyoto University (November 9-13, 2006, Kyoto).
  • 高田明、2006「ブッシュマンの環境認識とカラハリ砂漠の自然環境」日本アフリカ学会第43回学術大会研究発表要旨、 p.28. 於:大阪大. 2006・5・27-28.
  • 高田明、 2006「コメンテーター:ヒューマンインターアクションに関するワークショップ」於:埼玉大学教養学部. 2006・10・20.
  • Takada, A. 2006. Changes in caregiver-child interaction among the San. Paper presented at the International Workshop of Japan Society of Developmental Psychology, August 2006: Process of changes in human relationships: Examinations by dynamic systems approach, Waseda University, Tokyo, 16-19th August 2006.
  • Yoshida, M. 2006. Elephant-human relationship in natural environment change of arid area, Northwest Namibia. International Geographical Union 2006 Brisbane Conference (Brisbane, Australia, July 3-7, 2006).
  • 吉田美冬、2006.「ナミビア北西部乾燥地域における自然環境をめぐるゾウと人の関係」日本地理学会春季学術大会、2006年3月、於:埼玉大学.
学位論文
  • 長倉美予、2007「レソト山岳地における自然環境と土地利用の関係」2007年3月、博士予備論文、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科.
  • 成澤徳子、2007「ザンビア・トンガ農村社会における女性の生業活動の多様化−協働的活動と個人的活動との関連性のなかで−」2007年3月、博士予備論文、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科.
 

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