現代インドネシアの地方社会―ミクロロジーのアプローチ

書名:

現代インドネシアの地方社会―ミクロロジーのアプローチ

編者: 杉島敬志/中村潔
発行元: NTT出版
 
 

【概要】
  本書は、2004年3月23日にインドネシア、ジャカルタのインドネシア国立科学院(LIPI)で開催されたワークショップ「インドネシア地方社会のミクロロジー」(http://areainfo.asafas.kyoto-
u.ac.jp/japan/fsws/2004_Indonesia/20040323.html
)で発表された英語論文を日本語で書き直した論文9本と、序論をはじめとする本書のために書き下ろされた3本の論文から構成されています。

  本書は、スハルト政権崩壊後のインドネシアの地方社会に特徴的にみられる新たな現象と変化をフィールドワークにもとづいて明らかにする試みです。各執筆者が長年フィールドとしてきた地域を対象に、本書のために新たに収集したデータに基づき、歴史的パースペクティヴから厚みのある分析を展開しており、インドネシアの地方社会に関する現時点での最新情報として、あるいは定点観測の成果として、たくさんの情報を満載しています。

 

   
      【書名】

現代インドネシアの地方社会
―ミクロロジーのアプローチ

 
      【編者】 杉島敬志/中村潔  
      【発行元】 NTT出版  
      【出版年】 2006年  
   

【本書の構成】

  第1部 序
1 ミクロロジーのアプローチ(杉島敬志)
2 インドネシアの国家統治制度―スハルト後に何が変わったか(佐藤百合)
  第2部 行為‐知識への焦点あわせ
3 分権化に伴う暴力集団の政治的台頭
    ―バンテン州におけるその歴史的背景と社会的特徴(岡本正明)
4 「開発」を振り返る―中カリマンタン泥炭地開拓移住者のミクロロジー(阿部健一)  
5 地方自治と民主化の進展―バリの事例から(鏡味治也)
  第3部 歴史の累積的効果
6 西ジャワ伝統芸能と地方分権(福岡正太)  
7 合議・全員一致と多数決原理の間で―インドネシアの村落会議と村落議会(水野広祐)  
8 マイクロ・トランスナショナリズム―ボルネオ島西部国境の村落社会誌(石川登)  
9 焼畑から来る米、店から来る米
    ―東インドネシア、フローレス島エンデにおける経済の変化と持続(中川敏)
  第4部 コミュニケーションと解釈
10 中部フローレスにおけるアダットの現在(杉島敬志)  
11 「アダット」と「アガマ」のはざまで
    ―バリにおける影絵人形遣いダランの宗教的役割の行方(梅田英春)
12 改革期バリの地方メディア(中村潔)

  あとがき(中村潔)

  執筆者紹介

  索引
 

 

 
 
 
 
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