■■■■■■■■■■■■■■■■■ June 2006 第35号  ■■■■■
  アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
  Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
  http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/index_j.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数882】■■
___________今月号の目次______________
□「フィールドワーカーのライフサイクル」...................巻頭言
□「帰ってきたラクダ」.................,,,,,.......メルマガ写真館
□フィールド・ステーション(FS)部門の活動
□□地域間比較.....................ラオス・スタディ・ツアーの報告
□21世紀COEプログラム出版物....『京大式フィールドワーク入門』
□執行会議だより(6月号)
□国際シンポジウム
□研究会の記録(一部案内)
□編集子より
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■「フィールドワーカーのライフサイクル」
             ......................速水洋子

これから長期でフィールドへ出かけようとしている大学院生を
目の前にすると、「いいなあ」とため息が出てしまう。大学院
時代の長期調査は、何と言っても今後の研究にとっての大きな
財産を築く時である。だからこそ、行く本人にとっては、楽し
み半ば、プレッシャーも感じて大変なときにちがいないことは、
自分の経験からもよくわかる。

フィールドワーカーにもライフサイクルがあるらしい。私自身
は今、目の前に広がる豊かなフィールドに出会い、面白いこと
を見つけても、新しい言葉を覚えようにも記憶は衰え、長く調
査に向かおうにも身はさまざまに重く、頼りになるのはこれま
でのフィールド経験だけである。それでも、初めて調査に出た
頃の自分だったら、この面白さはわからなかったかもしれない。
でもこれも実は負け惜しみで、本当はもう一度あの頃のような
調査ができたら、と歯がゆいのである。だから後続にまかせま
しょう、というのはライフサイクルのもっとずっと後になって
からの話である。今の私は、できる範囲でこの面白さを伝えら
れる研究をして、ルーキーフィールドワーカーを誘うことにし
たい。
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本プログラムのホームページは下記からご覧いただけます。
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/index_j.html

メールマガジンのバックナンバー
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/mailmag/index.html

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■メルマガ写真館--フィールドでの写真からはじまるコラム
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「帰ってきたラクダ」 ............................孫暁剛

「おかあさん、ラクダが帰ってきたよ!」大声で叫びながら
3歳のディバユちゃんが・・・(続きは下記のリンクから)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/mailmag/phots/2006_06.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/mailmag/phots/index.html

□□PR□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□ 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科            □
□ 受験生のためのオープン・キャンパス                 □
□   http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/                □
□  日時=7月12日午後1時〜5時                  □
□  会場=川端通り荒神橋キャンパス 東棟2階             □
□  内容=午後1時〜研究科全体についての説明、学生生活に関するQ&A □
□     午後2時半〜交互・ゼミの見学                □
□     午後4時〜教員との個人面談および在学生とのミーティング   □
□   参加申し込みはopencampus2006@asafas.kyoto-u.ac.jpまで      □
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■フィールド・ステーション(FS)部門の活動
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■■地域間比較

■■■ラオス・スタディ・ツアーの報告(写真多数掲載!)

 ●「バナナと木綿 :ラオス北部タイ・ルーの染織と物質文化」
2005年11月23〜24日、バンコク市のナイ・ラート・
パーク・ホテルで第7回京都大学国際シンポジウム「地球・地域・
人間の共生-フィールド・サイエンスの地平から-」が開催された
・・・(続きは下記のリンクから)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/fsws/2005_thai/kazato_laosst/kazato.html

 ●「ラオス北部における焼畑とパラゴムノキ栽培:
     タンザニア研究者の視点から」
(本文中から)・・農林業が主な生業基盤であるラオスのなかで、
今回のスタディ・ツアーで訪れた北部の山間地域では、とりわけ
焼畑が人々の生活に重要な役割をはたしており、森林の動態に強
い影響を与えている。近年では・・・(続きは下記のリンクから)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/fsws/2005_thai/kondo_laosst/kondo.html

 ●「ラオス北部、タイ・ルーのタケ利用 ―タンザニア中央部、
     サンダウェの植物利用と比較して―」
(本文中から)・・ラオス北部の町ルアンパバーンに到着した翌
日、私たちはタイ・ルー(ラオ低地民)が居住するナーヤンタイ
村へ向かった。道中立ち寄ったマーケットや商店には、ほうき、
かご、いすなど植物を用いた道具類が所狭しと並べられていた。
アフリカにももちろんこのような・・(続きは下記のリンクから)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/fsws/2005_thai/yatsuka_laosst/yatsuka.html

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■21世紀COEプログラムの成果として刊行された出版物
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 ●『京大式フィールドワーク入門』
本書は、2004年10月に開催された21世紀COE京都ワーク
ショップ「フィールドワークから紡ぎだす:発見と分析のプロセス」
をきっかけとして編集された。フィールドワークを主たる研究手法
とする人たちを対象とし、フィールドワークによる研究のプロセス
で起きるさまざまな問題点を考えることが本書の目的である・
・・・(続きは下記のリンクから)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/publish/2006_field.html

>>これまでに刊行された出版物の一覧を下記からご覧いただけます。
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/publish/publish.html

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■執行会議だより
 ...プログラム全体の動きと進捗状況についてお知らせします
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 ●2006年6月の執行会議だより
  拠点リーダー連絡会議の報告、アラビア語原典資料集、ネット
  ワーク部会ワークショップ、京都シンポの進捗状況、HPの更
  新状況と最終年度の取組、成果等刊行の助成、新助手の役割  
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/shikou/200606.html

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■■21世紀COEプログラム国際シンポジウムのご案内
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最終年度をむかえ、これまで5年のあいだに私たちがとり組んで
きた活動の到達点を世に問い、地域研究のさらなる発展にむけた
今後の課題を考えるために、国際シンポジウムを企画しました。

 ●21世紀COEプログラム国際シンポジウム
  「総合的地域研究の新地平:アジア・アフリカからディシプリンを架橋する」
  日 時:2006年11月9日(木)〜13日(月)
  場 所:京都大学百周年時計台記念館
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/kyotosympo/index_j.html

 たくさんのみなさまのご参加をお待ちしております。

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■研究会の記録..............4つの問題群に分類しています
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 ○は開催予定 ●は開催済み

●【政治経済問題群】研究会
  “Political Change in Malaysia and Singapore: A Personal Reflection”
  演 者:James Chin (Universiti Malaysia Sarawak Institute of
      East Asian Studies)
  日 時:2006年6月9日(金)15:00〜16:30
  場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階会議室
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/english/activities/kenkyukai/asia/e20060609/e20060609.html

●【政治経済問題群】研究会
  「南アフリカの社会政策形成における市民社会組織の役割」
  演 者:牧野久美子(日本貿易振興機構アジア経済研究所)
  日 時:2006年6月15日(木)15:00〜17:00
  場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
      東棟2階会議室
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/activities/kenkyukai/africa/20060615_139.html

●【人間生態問題群】研究会
  「地域における亀岡市文化史料館の活動と役割」
  演 者:黒川孝宏(亀岡市文化資料館館長)
  日 時:2006年6月20日(火)15:00〜18:00
  場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階会議室
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/activities/kenkyukai/asia/20060620/20060620.html

○【政治経済問題群】研究会
  “The Analytical Problem of the "Embeddedness" of EconomicActivity
  in Culture: Perspectives for Global Economic History”
  演 者:Gareth Austin (London School of Economics)
  日 時:2006年7月6日(木)16:30〜18:30
  場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階会議室
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/english/activities/kenkyukai/asia/e20060706/e20060706.html

○【社会文化問題群】研究会
  “Elderly Care in the Ageing Societies: Women as
  Care-Givers and Care-Receivers(Case Studies in The
  Netherlands, Indonesia and Japan) ”
  演 者:Solita Sarwono (Visiting Professor, ASAFAS,
      Kyoto University/Public health educator and gender
      training specialist, NEDWORC Association, The Netherlands)
  日 時:2006年7月7日(金)15:30〜17:30
  場 所:京都大学本部構内 工学部4号館4階第1講義室(AA401号室)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/english/activities/kenkyukai/asia/e20060707/e20060707.html

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◆編集子より◆ドイツで開催中のW杯。残念なことにアジアのチ
ームはすべて決勝トーナメントに進めず敗退し、残ったアフリカ
のチームは西アフリカのガーナだけになってしまいました。初出
場国ガーナの次の対戦相手はブラジルです。王者ブラジルに一矢
報いてほしいものです。◆祇園囃子の音とともに本格的な京都の
夏がはじまります。京都でアジア・アフリカについて深く学びた
いと思われるみなさん、7月12日のオープン・キャンパスへ是
非お越しください(MS)。
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◆アジア・アフリカ地域研究情報マガジンは、京都大学大学院アジア・
アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)と東南アジア研究所(CSEAS)が共同
して推進する21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究
拠点の形成」の活動内容を中心に、アジア・アフリカの地域研究情報
を電子メールで配信しています。

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編集:統合情報部門ネットワーク部会
発行: 21st Century COE Program
    -世界を先導する総合的地域研究拠点の形成-
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