■■■■■■■■■■■■■■■■■ August 2006 第37号 ■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/index_j.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数887】■■
___________今月号の目次______________
□「フィールドワークの経験」............................巻頭言
□「コーヒーを待ちながら」......................メルマガ写真館
□フィールド・ステーション(FS)部門の活動
□□地域間比較..................ラオス・スタディ・ツアーの報告
□□現地からの報告:臨地研究・教育
□□□教員の派遣報告..................................ナミビア
□21世紀COE関係者による出版物.....『現代イスラーム世界論』
□国際研究集会・ワークショップ
□編集子より
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■「フィールドワークの経験」
...............................王柳蘭
フィールドワークということをまったく知らなかった学部時代の話
である。文学部英文学科に属していた私は、外国の生活は本やイメ
ージから想像するものだと思っていた。意味のよく分からない原書
の文字を追い、講義の解説でなんとか異文化を理解しようとした。
授業はほとんどが文字とのつきあいであったが、映像作品を観る機
会もあった。
いまでも覚えているのは、一年生のときに見たE. M. フォースター
原作の『インドへの道』(Passage to India)とその映画化された作
品(1984年イギリス映画)である。原作は大英帝国の植民地インドを
舞台に、インド人とそこに住み始めたイギリス人上流階級の相容れ
ない関係を描いている。原文をざっくり読んだあと、先生はおもむ
ろに映像を流し始めた。
当時、欧米はおろかアジア諸国にも行ったことのなかった私には、
映画のなかのインド人がイギリス人に比べて滑稽で、なんとも理解
できない存在と感じられた。観ていた学生の中からは笑い声さえ起
こった。私もその一人であった。
いまから振り返ると、その時の私が、英国人の視点に立ってインド
人の人となりを理解しようとしていたことに気がつく。その後、大
学院に進学し、フィールドワークを通してアジアの人びとと直に接
する機会がもてるようになった。今も現場においてさまざまな人の
声を聞きながら、対象社会をどのようにしたら理解できるのか修練
している最中である。
フィールドワークの経験は、私を変えたのだろうか。この夏、十数
年ぶりにもう一度『インドへの道』を観てみたいと思う。
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本プログラムのホームページは下記からご覧いただけます。
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メールマガジンのバックナンバー
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■メルマガ写真館--フィールドでの写真からはじまるコラム
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「コーヒーを待ちながら」 ..........................西真如
ここはエチオピアの南部州、グラゲ県。インタビューのため知り
あいの農家を訪れると、いつものようにコーヒーを沸かしてくれ
ます・・・
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(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)
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■フィールド・ステーション(FS)部門の活動
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■■地域間比較
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■■■ラオス・スタディ・ツアーの報告
●「ラオスにおける森林の減少とゴムの導入
―マレーシアとの比較から―」
私は現在マレーシアのマレー半島南部ヌグリ・スンビラン州で、
オラン・アスリ(先住民)の森林利用について調査を行っている。
半島南部はプランテーション開発などが進んでいる地域で、
オラン・アスリの人々は以前は・・・(続きは下記のリンクから)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/fsws/2005_thai/naito_laosst/naito.html
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■■現地からの報告:臨地研究・臨地教育
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■■■教員の派遣報告
●ナミビア「ナミビア北部のサンとオバンボの関係史に関する
資料収集、サンの社会的移動・言語的社会化に関する調査、コイ
サン諸語の知覚動詞や関連語彙に関する資料収集および研究打ち
合わせ」
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/activities/fsta/17k_takada/takada.html
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■21COE関係者による出版物
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●『現代イスラーム世界論』
ASAFAS連環地域論講座(南・西アジア)の教授が、地域研究の
方法論とイスラーム学・現代中東地域研究の最新の成果を合わせて、
現代イスラーム世界を論じた労作・・・(続きは下記のリンクから)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/publish/publish_member.html
>> >> これまでに刊行された21COE出版物一覧は下記からご覧いただけます。
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/publish/publish.html
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■国際研究集会・ワークショップ
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●国際研究集会
「総合的地域研究の新地平:アジア・アフリカ
からディシプリンを架橋する」
“Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning
Area Studies: Perspectives from Asia and Africa”
日 時:2006年11月9日(木)〜13日(月)
場 所:京都大学百周年時計台記念館
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/kyotosympo/index_j.html
>> >> シンポジウムへの参加申し込み登録は下記URLからオンラインでできます。
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/kyotosympo/registration/form.html
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●21世紀COEプログラム
ネットワーク部会成果発表ワークショップ
「ネットワーク型地域研究の成果と展望」
日 時:2006年9月29日(金)10:00〜18:00
場 所:京都大学本部構内 工学部4号館会議室
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/fsws/2006_kyoto21net/20060929.html
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◆編集子より◆日本ではまだまだ暑い日が続いていますが、南アフリカ
では大寒波の、エチオピアからは各地の洪水のニュースが届いています。
天災とはいえ、その後の対応次第では被害を最小限にすることが可能で
す。昨年、地震や津波の被害が大々的に報道されたのに比べて1万人以
上のひとが居場所を失ったエチオピアの大洪水は日本でほとんど話題に
なっていません。救援物資も不足しているようです。
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/IRIN/98d5d14bbaab7391e07097f6f3ba9948.htm
◆夏休みで記事が少し少なくなりました。次号は9月25日頃に配信の
予定です。(MS)。
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掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
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います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。
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◆アジア・アフリカ地域研究情報マガジンは、京都大学大学院アジア・
アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)と東南アジア研究所(CSEAS)が共同
して推進する21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究
拠点の形成」の活動内容を中心に、アジア・アフリカの地域研究情報
を電子メールで配信しています。
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編集:統合情報部門ネットワーク部会
発行: 21st Century COE Program
-世界を先導する総合的地域研究拠点の形成-
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