2003年
11月号

  11月の会議は定例どおり月の第3木曜日、20日の午前中に開催されました。来年度の国内ワークショップ、再来年度の国際ワークショップの担当者ないし担当予定者で執行会議メンバーでない人も出席しましたので、今回は大人数の集まりとなりました。

  主な報告事項としては予算執行状況に関するものがありました。年度の第3四半期も半ばを過ぎ、そろそろ会計年度全体を見据えた舵取りが必要とされてきています。現在までのところ、少々の赤字を出した部会がありましたが、全般的に支出のペースアップが必要だとの事務局からの報告です。とくに来年4月に京大が独立行政法人に移行したあとは財務会計制度が変わるため、今年度は2月末までにすべての支出のめどを立てる必要があるとのことでした。

  他には、役割分担表上の人の動きや図書の購入状況と作業状況についての報告がありました。図書については、予算が限られているため、残念ながら事務補佐の人は3人だけですが、この人数で昨年度・今年度を合わせて8000冊の図書を扱い、頑張っているとか。感謝、感謝です。ホームページに関連した報告も3件ありましたが、いずれもホームページの充実化や、お知らせ事項が最終的にホームページに載るまでの情報の流れをよくするためのものです。この仕事も、基本的に事務補佐の人が1人で頑張っており、ここでも感謝です。感謝といえば忘れてならないのが、事務局で働く2人の事務補佐の人です。というわけで、ここでは述べないほかの人を含め、縁の下の力持ちなくして、このプログラムのスムースな運営はありえません。

  10月20〜30日にエチオピアで開催された国際ワークショップの報告もありました。無事終了し、カウンターパートのアジスアベバ大学からも高い評価を得ることができたとか。会議ならびにスタディツアーの様子の一端は、すでにホームページのフォトギャラリーで紹介されていますが、その成果はホームページを中心に順次公表されるということで、今から楽しみなことです。

  先月にメールマガジン「IAS-INFOM」創刊号が配信されましたが、第2号が11月26日に配信の予定と報告されました。メルマガ登録者数は現時点で545、当面の目標はこれを1000まで伸ばすことだそうです。IASプログラム参加者は各自の所属学会のメーリングリストにメルマガのお知らせを載せる、あるいは自分のメールの署名にメルマガ案内をつけるなど、よろしくご協力のほどをお願いします。

  上智大学、早稲田大学の地域研究関係の21世紀COEプログラムによる国際集会の案内についても報告されました。出席希望者は事務局預かりの国内旅費を利用してくださいということでした。今後は、他のプログラムとの交流を積極的に考えていく必要があるでしょう。

  議題としては、来年度の国内ワークショップの叩き台がプログラム・リーダーから提示されました。冠タイトルは「大学院生〈フィールドの現場から〉ワークショップ」、総合タイトルはこれからワーキング・グループで検討する、時期は来年10月末頃に2日間ほど、京都開催を考えているが東京開催の可能性も検討する、ASAFAS以外の院生も公募によって招待する、他大学の教員をコメンテーターとして招く、臨地研究・臨地教育の融合に関するドキュメンテーションの発表ないし展示を目指す、等々を骨子とするものです。会議では、リーダーを座長とする若手教員5名のWGとともに、上のWSの骨子が了承されました。再来年度の国際ワークショップについては、インドネシアのボゴールで開催し、基本的に教員を中心とするWSになるが、今回のエチオピアWSの成果を活かして、院生の発表も取り込む予定であることが報告されています。

  昨年の今頃は、今年度の予算編成でてんてこ舞いをしていました。申請予算からどのくらいの額が削減されるかがわからず―結果的には30%強の削減でしたが―、いくつかの削減率を想定しての編成ですから、部門や部会間で予算をめぐっていかに熾烈な議論が展開されたか想像していただけると思います。今年度は、今のところ、学術振興会から予算編成についてなんの通知も大学本部研究協力課に届いていないようです。その分、平和なのはよいのですが、なんとも気の揉めることです。気が揉めるといえば、プログラムの中間評価の日程が不明なのも気になるところです。

  とはいえ、なんとかなるさ、なんとかしようを合言葉に、おいしい鴨鍋などをつつきながらこの冬も元気でいきましょう。(文責=加藤)

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