2004年
7月号

  ASAFASの前期授業が7月14日に終わりました。そして、その翌日の15日に、夏休み前の最後の執行会議が開催されました。まず、報告事項としては、今年の10月末に開催予定の大学院生ワークショップ(WS)の企画運営状況についての説明がありました。以前にも報告がありましたが、このWSの運営形態は、院生の主体性をより重視する方向にギアが入れ替えられ、これまで院生の企画運営担当者と若手教員が中心となって準備を進めてきました。WSへの参加の呼びかけも、メールやポスターによるものではなく、院生企画運営担当者がそれぞれ所属の講座の院生に直接声を掛けるというやり方で行なってきています。今回の報告では、教員がトップダウンで企画をリードするよりは若干時間が掛かるかもしれないが、フィールドワークを共通テーマとして、院生がWSの趣意書を作成するなど、院生の手作りになるWSが着々と形を整えつつある様子が伝わりました。今後の予定は、夏休み中に企画会議をもう2回ほど開催し、WSの内容、発表者の陣容などを固め、WSの名称を決めるとともに、9月に本格的な準備活動を開始するということです。なお、これらについては、9月の執行会議で報告され、追認を求めることになります。

  インドネシア開催が白紙に戻された来年度の国際シンポジウムのその後についても、リーダーから報告がありました。大学本部の国際協力課に、京大国際シンポジウム助成についての情報収集に行ったところ、来年度についても公募をするということ、締め切りは9月30日で、まだ時間があることが判明。現在、プログラムとしては、タイでの開催が可能かどうかを検討している段階であるが、結論は9月中旬までに出す予定との報告でした。この報告に対し、執行会議として国際シンポジウムのバックアップ体制を整えることの重要性があらためて指摘され、確認されました。

  広報部会からの報告は、ホームページのトップページの構成の変更についてです。先月の会議でも少し話題となりましたが、トップページが非常に見やすくなりました。最近ホームページを見たことのない人は、是非一度試して下さい。広報部会によると、今後の課題としては、他のホームページとの相互リンクの導入、そして表紙そのもののリニューアルを考えているということです。

  フィールド・ステーション部門からは、院生の海外調査経費支援に関する後期募集が開始されたことが報告されました。締め切りは9月15日です。10月早々からフィールドワークに出かけたい院生もいるだろうことを考え、執行会議における選考結果の承認については、10月の会議まで待つのではなく、柔軟な対応ができるようにしようとの結論になりました。

  今月の主要議題は、東南アジア関係の図書収集のために、プログラムから配分されていた予算655万円にかかわるものです。これにはこの図書収集のために別途予算がついたことから、655万円はプログラム事務局に一度返却する、その上であらためて東南アジア現地語資料購入等のために300万円のサポートをお願いできないか、というものでした。この返却分をめぐってはいろいろ議論が出ましたが、この要望と金額についての異論は出されず、9月の執行会議では、この要望額が認められることを前提に、残額355万円の使途について諮られることになります。

  もうひとつの議題は、他大学の教員をフィールド・ステーション(FS)に派遣する件ですが、元々この人はASAFASの教員で他大学に転出した人であり、現在もFSでの院生教育に従事しているということで、こうした人の派遣は、今後もプログラムが支援するということで了承されました。

  残りの議題は、夏休み中の執行部と事務局体制の確認です。この会議が終わると、待ちかねたようにフィールドワークに出かける人が多いようです。京都に残る人は京都の夏に負けないように、そしてフィールドに出かける人もくれぐれも健康に気をつけて下さい。(文責=加藤)

  

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