渡航期間: 2003年10月18日〜2003年11月18日 派遣国:
エチオピア、ケニア、南アフリカ、ボツワナ、ナミビア |
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出張目的 |
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エチオピアにおけるフィールド・ステーション連携国際ワークショップとスタディー・ツアーに参加、ケニアにおけるフィールド・ステーションの運営と臨地教育、および南アフリカ・ボツワナ・ナミビアにおける臨地教育 |
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田中二郎 (大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・アフリカ地域研究専攻) |
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結果と進捗状況 |
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ケニアでは、ナイロビ市内に設置されたフィールド・ステーションにおいて、太田至(ASAFAS教官)および内藤直樹さん(平成10年度入学)とケニア北部乾燥地帯の牧畜民研究に関し、調査の進め方や問題点について討論した。
内藤さんは、マルサビット地区の半砂漠地帯においてアリアールの生態人類学的研究をおこなっているが、この民族の環境認識や生業構造を明らかにするとともに、隣接するレンディーレおよびサンブルとの民族間関係、相互交渉を詳細に観察することにより、民族のアイデンティティを明らかにしようとしている。
ボツワナでは、1997年に形成されたセントラル・カラハリ・ブッシュマンの再移住定着村落ニューカデにおける丸山淳子さん(平成11年度入学)の調査地を訪問し、問題点や調査のすすめ方などについての討論をおこなった。
丸山さんは、政府主導の定着村において、旧来の遊動的狩猟採集生活から定着的現金経済生活への移行の過程にある人々の生活・行動を、人類学的参与観察を中心に調査をすすめている。今後はニューカデだけでなく、周辺の2、3の定住村においても比較研究をおこない、博士論文を完成させる予定である。 |
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古代エチオピアの首都アクスムの遺跡、ステラ(石柱)
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再移住定着村ニューカデのたたずまい
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