報告
渡航期間: 2005年11月5日〜2005年11月26日    派遣国: エチオピア
  出張目的
  エチオピア・フィールド・ステーションの整備と臨地教育
  重田眞義 (大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・アフリカ地域研究専攻)

 

  活動記録
  11月5日(土)〜11月6日(日)
  • 関西空港発 − アジスアベバ着
      11月7日(月)〜11月24日(木)
  • エチオピア・フィールド・ステーションにてステーションの整備および臨地教育に従事
      11月25日(金)〜11月26日(土)
  • アジスアベバ発 − 関西空港着

     

      結果と進捗状況
     
    (1)フィールド・ステーションの整備
      エチオピア・フィールド・ステーション(以下EFS)では、アジスアベバFSと南オモ・サブステーションに設置してある調査機器の維持管理をおこないました。南オモ・サブステーションでは、発電機等の既設の備品の補修管理をおこなうとともに、雨季の到来に備えて施設壁面の補修作業を開始しました。
    (2)臨地教育
    • 2005年11月10日から24日まで、重田眞義(ASAFAS教員)、金子守恵(COE研究員)、宮田寛章(平成17年度入学・別資金)は、南オモ・サブステーションを拠点にして、 エンセーテ農業およびアリ人の民族生物学に関する調査研究をおこないました。11月16日から19日までは、ゲブレ・インティソ博士(アジスアベバ大学・EFSのカウンターパート)が加わり、南オモ地域におけるエンセーテを基盤とした農業開発と応用人類学的研究の可能性について議論しました。
    • アジスアベバ大学社会科学部人類学社会学科の修士課程大学院生3人に対してフィールドワーク実施の支援をおこないました。

     

      今後の課題
        EFS関係者による利用頻度の増加にともない南オモ・サブステーション施設の継続的な管理・補修がこれまでにも増して必要となってきました。
      EFSが設定している共同研究テーマ「多元共生社会の構築と地域研究の役割」について、これまでの研究成果をふまえたワークショップを開催する機運が高まってきました。    

     

     
    アリ語でkaidumaと呼ばれるエンセーテの野生集団の自生地を守る長老イジャイス氏に、インタビューをおこなう金子守恵(COE研究員)   南オモ・サブステーションにおいて、宮田寛章(平成17年度入学・別資金)と重田眞義(ASAFAS教員)はエンセーテの葉柄の形質に関して聞き取り調査をおこない、あわせて遺伝的多様性指標の計測をおこなった。
         
       
    宮田寛章(平成17年度入学・別資金)は南オモ・サブステーションを起点に、ゲブレ博士らとともに南オモの高地地域の農業について広域調査をおこなっている。主な交通手段は馬である。    
     
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