報告
渡航期間: 2005年2月3日〜2005年2月20日    派遣国: エチオピア
  出張目的
  エチオピア国際ワークショップの参加およびエチオピア・フィールド・ステーションの整備と臨地教育
  重田眞義 (大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・アフリカ地域研究専攻)

 

  活動記録
  2月2日(木)〜2月3日(金)
  • 関西空港発 − アジスアベバ着
      2月4日(土)〜2月5日(日)
  • エチオピア国際ワークショップ
      2月6日(月)〜2月19日(日)
  • スタディ・ツアーおよびエチオピア・フィールド・ステーションにてステーションの整備および臨地教育に従事
      2月20日(月)〜2月21日(火)
  • アジスアベバ発 − 関西空港着

     

     

      結果と進捗状況
     
    (1)エチオピア国際ワークショップの参加
      エチオピア・フィールド・ステーション(EFS)とアジスアベバ大学(AAU)の社会科学部社会学人類学科(SOSA)の共催で国際ワークショップが企画され、2006年2月4〜5日の2日間にわたってアジスアベバとアルバミンチで開催されたワークショップに参加しました。発表・参加者は約20名、9つの発表と総合討論がおこなわれました。
      エチオピア・フィールド・ステーションは、在来技術、資源利用と保全、「開発」現象などに関わる人びとの生活実践とその変容を明らかにし、地域研究の成果が何らかの形で21世紀の多元共生社会の構築に寄与することを目指してきました。このワークショップは、ASAFASの院生や研究員、カウンターパートであるアジスアベバ大学の教員・院生が中心となり、国際援助機関につとめる実践の方々を招いて、エチオピアにおける文化のポジティブな側面と開発実践について議論をふかめるために企画、実施されました。
      総合討論では、多元共生社会の実現や開発実践において、地域にくらす人々がこれまでつちかってきた生活実践がポジティブに機能していくプロセスを検証することの重要性について意見がかわされました。
    (2)フィールド・ステーションの整備
      EFSでは、アジスアベバFSと南オモサブ・ステーションにある調査機器の維持・管理をおこないました。
    (3)スタディー・ツアー・臨地教育
    • 2006年2月6日から19日までエチオピア西南部を中心にして、重田眞義(ASAFAS教員)、金子守恵(COE研究員)、佐川徹(平成12年度入学)、孫暁剛(COE研究員)、森元泰行(IPGRI)がスタディ・ツアーをおこないました。
    • 2005年11月から南オモサブ・ステーションを拠点にして、エンセーテに関する調査研究をおこなっていた宮田寛章(平成17年度入学)が、2月8日に調査の中間報告をおこないました。その後、農家の人々による畑の管理の仕方を総合的に理解する手法として、畑の実測方法や地図の作製方法などについて指導をおこないました。
    • アジスアベバ大学社会科学部人類学社会学科の修士課程大学院生に対してフィールドワーク実施の支援をおこないました。

     

      今後の課題
         アジスアベバのフィールド・ステーションと南オモサブ・ステーションの継続的な運営管理。

     

     
    国際ワークショップの様子   エチオピア南部州高地におけるスタディーツアー参加者:重田眞義(ASAFAS教員)、金子守恵(COE研究員)、佐川徹(平成12年度入学)、孫暁剛(COE研究員)、森元泰行(IPGRI)。
         
    南オモサブ・ステーションで中間報告を行う宮田寛章(平成17年度入学)。
    中間報告セミナー参加者:重田眞義(ASAFAS教員)、金子守恵(COE研究員)、佐川徹(平成12年度入学)、孫暁剛(COE研究員)、森元泰行(IPGRI)。
     
    21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」 HOME