21世紀COEプログラム研究会
アフリカ地域研究会

日時: 2005年9月26日(月) 15:00〜17:00
※御注意! 曜日が通常の研究会とは異なります

場所: 京都大学アフリカ地域研究資料センター(京都市左京区吉田下阿達町46)
共同棟(新館) 3階共同講義室(307号室)
演題: アフリカにおける文化と開発:建設的な文化実践にそった開発の促進について

講 師: ゲブレ・インティソ博士(アジスアベバ大学社会学・社会人類学科・学科長/京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・客員研究員)     

要 旨: 
  アフリカでは、開発の政治/政策において文化的要因はほとんど考慮されてこなかった。これには文化と開発の関係についての一般的なとらえ方が関連しているのであろう。分析上、この関係のとらえ方は2つのアプローチに還元できる。第1のアプローチは、アフリカ社会の文化は開発を妨げるのでそれらは近代的な実践におきかえられるべきである、というものである。第2のアプローチはどこにおいても文化は開発に貢献し、開発から利益を得ることを強調する。近年では、少なからぬ研究者や国際機関(例:世界銀行や国連機関)が文化と開発は補い合っているということを認めつつある。そしてこれは人類の幸福を推進する好機である。今日では、文化的な要因を認めるだけではなく、それを開発政策に織り込むことが求められている。これは、文化を科学と実践の両面でどう考慮するかということに関わっている。アフリカにおけるいくつかの研究のレビューに基づき、本発表ではアフリカの発展のために推進されうる「アフリカの建設的な文化実践」の例をあげて、これを論じたい。

この研究会は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科と京都大学東南アジア研究所が、2002年度から共同で遂行している21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」の研究活動の一環です。

アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。

連絡先: 京都大学アフリカ地域研究資料センター、宮本可奈子
TEL: 075-753-7821 FAX:075-753-7810
E-mail: kanakojambo.africa.kyoto-u.ac.jp