21世紀COEプログラム研究会
アフリカ地域研究会
日時: 2006年4月27日(木) 15:00〜17:00
- 場所: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
(京都市左京区吉田下阿達町46)東棟2階第一セミナー室(207号室)
演題: アフリカ哲学入門
講 師: ベケレ・グテマ教授(アジスアベバ大学哲学科、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
- 要 旨:
- アフリカ哲学に関する学界での議論が始まったのは今から50年以上前のことである。それは、1945年にP.テンプルが著した『バンツー哲学』と題する本の出版が出発点であった。それ以降、テンプルが考えたアフリカ哲学をめぐって、これを支持する人たちと反対する人たち双方で熱心な議論がくりひろげられた。アフリカ哲学というものが存在するのか否かという問いにはじまった論争は有益な議論へと導かれ、結局アフリカ哲学が確立されることになった。とりわけそれは批判的道徳的営為として、アフリカの社会経済的、政治的、道徳的問題がどのように扱われるかに関して意見を申し述べるものであった。今日、アフリカ哲学という分野は急速に成長しており、毎年多数の書籍や雑誌論文が欧米やアフリカにおいて出版されている。いろいろな形でアフリカ哲学のコースを提供している大学も多い。
アフリカ哲学を扱う研究者によって提起される問題の巾は非常にひろい。形而上学、認識論、道徳、政治、社会などに関する問題が主要な関心事となっている。専門学術的なレベルでおこなわれていることとは別に、アフリカの諸民族や賢人とされる人びとが保持する文化と思想から哲学的洞察を発見しようとする努力が続けられてきた。
報告では、高等教育・研究の現場でとりあげられてきたアフリカ哲学の大きな流れに焦点をあてる。
この研究会は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科と京都大学東南アジア研究所が、2002年度から共同で遂行している21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」の研究活動の一環です。
アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。
連絡先: 京都大学アフリカ地域研究資料センター、宮本可奈子
TEL: 075-753-7821 FAX:075-753-7810
E-mail: kanakojambo.africa.kyoto-u.ac.jp
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