京都大学アフリカ地域研究資料センター
アフリカ地域研究会のご案内

日時: 2007年1月25日(木) 15:00〜17:00

場所: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(京都市左京区吉田下阿達町46)
共同棟(新館)3階共同講義室(307号室)

演題: エチオピア起源作物の遺伝的多様性と分布様式、およびそれらが地域社会の生活と発展に与える影

講 師: エンダシャウ・ベケレ教授
(アジスアベバ大学理学部/京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・客員教授)

要 旨: 
  この発表では、遺伝的多様性の持続的な活用によって、貧しい農民の生活を改善するとともに食料の安全保障を左右する複雑な要因について明らかにする。それらの要因は、自然生態系と様々な農生態系のつながり、伝統的農業システムにおける作物遺伝子プールの水準、そして在来作物に含まれる遺伝資源の存在とそれぞれの農生態学的地域との結びつきとして論じられる。過去の人口要因や、環境変動、疾病、作物・家畜の多種多様性に基づく文化的価値の変遷などに対する適応史について知るうえで、現在見られる植物と動物の遺伝的多様性、とりわけ人類の遺伝的多様性を研究することの重要性について強調する。様々な作物・家畜の多様性と起源の中心としてエチオピアが占めるユニークな位置について概観する。ヌグGuizotia abyssinica(油料作物)、モロコシ( Sorghum bicolor) 、コーヒーノキ( Coffea Arabica)の3つのエチオピア起源の栽培植物について、それぞれの遺伝的多様性と利用価値について紹介し、農民の生計と食料安全保障に与える影響について明らかにする。

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E-mail: kanakojambo.africa.kyoto-u.ac.jp