21世紀COEプログラム研究会
アフリカ地域研究会のご案内
日時: 2003年5月29日(木) 15:00〜17:00
場所: 京都大学アフリカ地域研究資料センター
新館3階 共同講義室(京都市左京区吉田下阿達町46)
演 題: 「エチオピア社会をアンデス、ヒマラヤという他の高地社会と並べてみる」
講 師: 関野吉晴(武蔵野美術大学教授)
- 要 約:
- 2001年8−9月と12月から翌年の1月、私はグレートジャーニーの
旅の中でエチオピアを訪れた。そこでみたエチオピア高地の景観と人々の暮らしは、
これまで通過してきたアンデスやヒマラヤのそれと較べてみると、様々な点で類
似点が見いだされた。たとえば、アンデスのオンダと呼ばれる投石器はヒマラヤ
で家畜を追うため、エチオピアで害鳥を追うために使われたものとほとんど同じ
ものにみえた。ヒマラヤの巡礼はアンデスの巡礼、ラリベラの巡礼はそれぞれ宗
教こそ違え、共通するものがあった。同じように高地民に支配されてきたアンデ
ス東斜面とオモ流域のマジャンギャル、コエグなど、ものを溜め込まない社会は
社会のあり方が似ている。このような類似性が、遠く離れた高地の社会に見いだ
されるのはなぜだろうか。スライドを交えて実例を紹介しながらみなさんと一緒
に考えてみたい。
この研究会は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科と京都大学東南アジア研究センターが、2002年度から共同で遂行している21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」の研究活動の一環です。
アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。
連絡先: 京都大学アフリカ地域研究資料センター、宮本可奈子
TEL: 075-753-7821 FAX:075-753-7810
E-mail: kanako@jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
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