研究会
「ラオス・ルアンプラバン県の焼畑農業を中心とした土地利用変化モデルに関する研究」


話題提供者: 和田由美子(東京大学空間情報科学研究センター)
日時: 2003年12月19日(金) 16:00〜18:00
会場: 京都大学東南アジア研究センター 東棟2階第1教室

ラオスは山岳地形が多く、その地形的必然性から伝統的に焼畑耕作が行われてきた地域である。しかし焼畑は主に山岳地帯で行われており、地域レベルでの空間的な分布などその実態を知ることは困難である。そこでラオスのルアンプラバン県を研究対象地域として、現地調査により収集した村落レベルのデータ、統計データ及びデジタルデータ、地理情報システムを用いて500mグリットの土地利用プロセスモデルを作成し、焼畑地を取り巻くプロセスを調査・整理・分析し、 焼畑が拡大するプロセスを空間モデルにより表現して、モデルによる焼畑の拡大や空間分布の変化の再現を試みた。このモデルは地形的な要素を考慮していくつかの村落をまとめた「村落クラスター」エージェントを構築し、村落クラスターを基本単位として焼畑地域の選択や休閑期間の決定などをおこなっている。

これは、「東南アジア大陸山地部」研究会の第11回です。

富田晋介 京都大学東南アジア研究センター
Tel. 075-753-7333 / e-mail: tomita@cseas.kyoto-u.ac.jp
 
 
 21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」 HOME