| 2004年2月6日(金) |
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13:30〜15:00 |
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奥平龍二(元東京外国語大学)
演題:「ミャンマーの「国造り」と仏教―上座仏教「全宗派合同会議」のゆくえ
―」 |
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要旨:1980年5月に開催された第1回上座仏教「全宗派合同会議」は、サンガ(僧団)の組織化及び制度化を目指し、また、仏教の実践面での統合化を果した会議として、ミャンマ−仏教史上の大事件であった。本報告では、同会議の決議に則り行われてきた一連の仏教改革の内容とその意義を問うとともに、2003年8月に発表した憲法草案審議のための国民会議の再開や総選挙実施に向けての民主化ロ−ドマップの発表に見られるごとく、現政権が漸く提示した「民政移管」への手順と、それに伴う新しい「国造り」に、仏教がどのような役割を担っていくのかを検討したい。
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15:00〜15:30 |
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ブレーク |
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15:30〜17:00 |
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飯國有佳子(総合研究大学院大学)
演題:「上ビルマ一村落における女性の出家行為の意味とその変化」 |
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要旨:仏教では教義上その信徒は、四衆(1.男性出家者、2.女性出家者、3.在家男性、4.在家女性)というカテゴリーのいずれかに属し、このうち、東南アジア大陸部の上座部仏教徒社会では、一般に2.は現存しないとされる。しかし当該地域では広く、4.にとどまりながらも、剃髪、出家し、戒名を持ち、僧院や尼僧院等で宗教的生活を営む女性が広く存在する。ビルマにおいてこうした女性修行者は「ティーラシン」と呼ばれる。事例とするT村は、その特異な歴史的経緯により、かつて尼僧院があり、男子のみならず女子も一度出家し、その後に再び還俗するという習慣があったというが、現在ではこうした習慣はなくなっている。本発表では女性の出家行為の動機付けを、語りの中に頻繁に登場する、出家行為の持つ教育的側面から捉え、村における女子教育の変容を踏まえながら、T村における女性の出家行為の持つ意味とその変化をたどる。 |
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17:00〜18:30 |
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伊野憲治(北九州大学)
演題:「慈悲の政治―アウンサンスーチーの思想と行動―」 |
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要旨:アジアの女性として始めてノーベル平和賞を受賞したことで知られる、ミャンマーの民主化運動指導者アウンサンスーチー。本報告では、彼女が民主化運動を通じて練り上げてきた「慈悲の政治」とも言える政治思想の内容を、父アウンサン、マハトマ・ガンディー、仏教思想からの影響と共に明らかにする。また、その思想を基にした彼女の行動が、現軍事政権との間で、具体的にいかなる政治的軋轢を生み出しているのか、政治的膠着状況にあるミャンマーの今後の展望も踏まえながら考えてみたい。 |
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18:30〜 |
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懇親会 |