研究会
「中国福建省の山地農村における土地利用と生業の変遷」


話題提供者: 葉勝億(京都大学農学研究科)
日時: 2004年3月5日(金) 16:00〜18:00
場所: 京都大学東南アジア研究センター・東棟E207
【要旨】
福建省は南方集体林区とよばれる地域に属し、所有権を集体、すなわち、郷、鎮、行政村など、農村の住民集団が有する森林が地域の森林の大部分を占める地域である。南方集体林区は地域の農民の森林に対する関与が大きいという点、人工林や果樹園などの経済林が多く林産業が盛んであるという点において興味深い地域であるといえる。中国は1978年の改革開放路線への突入後、段階的に市場経済が導入され、農業は人民公社体制における集団生産から各家庭による個別生産へと移行してきた。この過程で中国は都市と農村の貧富の差の拡大、農村から都市への人口流出などの現象を伴いつつ高度経済成長を続けてきた。改革開放という大きな変化の中で、中国の山地農村における土地利用、生業はどのように変化してきたのかを明らかにする事をテーマとして、福建省建甌市東游鎮に属するT村S集落において調査を行った。当集落は1986年の車道開通を切っ掛けに土地利用と生業が大きく変化してきた。
 

世話人: 河野泰之(京都大学東南アジア研究センター)
林行夫(京都大学東南アジア研究センター)
速水洋子(京都大学東南アジア研究センター)
竹田晋也(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
柳澤雅之(京都大学東南アジア研究センター)

 

 

この研究会は、「東南アジア大陸山地部研」研究会の第12回です。

問い合わせ先:
富田晋介(京都大学東南アジア研究センター) tomita@cseas.kyoto-u.ac.jp
柳澤雅之(京都大学東南アジア研究センター) masa@cseas.kyoto-u.ac.jp

 
 
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