研究会
「中世ベンガル・フォークロアの宗教性ー比較宗教学的考察」


発表者: 榊 和良(北海道武蔵女子短期大学)
日時: 2004年3月22日(月) 14:00〜17:00
会場: 京都大学東南アジア研究センター 東棟2F教室

これは、「農村開発における地域性」<生活文化・暮らしの基層> 共同研究会の第11回です。

当研究会では、バンラデシュの民衆文化の基盤に焦点をあて、ベンガル中世の密教文化の影響についてここ数年間議論を深めてきました。中世ベンガル、歴史的には密教が表舞台から消え去り、モスリム・スーフィズムがこの地に展開しようとする時代です。バングラデシュの現在のフォークロを知るとためには、ベンガル仏教文化に関する理解が重要だと指摘するバングラデシュの学者も少なくありません。榊さんは、中世文献を主材料にフィールドワークにより積極的にこのテーマをおっておられます。
インドネシア、マレーシアのモスリムの展開史のベンガルとの類似性は高く、同地域の理解には、文献が豊富なベンガルとの比較の視座は方法論的にも意義深いものとなるでしょう。本研究会は、アマチュアの歴史好きの方々の来聴を期待します。興味のある方は、是非、参加してください。

 
 
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