研究会
「農村開発における地域性―生活・暮らしの基層―:チッタゴン丘陵の問題とアッサムへのベンガルモスリム移民」


日時: 2005年3月28日(月) 13:30〜17:30
会場: 京都大学東南アジア研究所 東棟2階セミナー室
プログラム:
  1. 13:30−14:30 「チッタゴン丘陵の政治と平和の現状」下澤嶽(NPO・ジュマネット代表)
  2. 14:30−15:30 「アッサムへのモスリムベンガル移民」佐藤宏(東京外国語大学非常勤講師)
  3. 15:30−15:45 休憩
  4. 15:45−17:30 総合討論

    18:00−20:00 懇親会

 

これは、「農村開発における地域性」<生活文化・暮らしの基層> 共同研究会の第13回です。

今回は、第9回に行なったバングラデシュとその周辺というテーマに関連し、少数民族地域でのマジョリテイ、マイノリテイの問題に光を当てます。この問題は世界の紛争地域の普遍的問題でもあります。是非、興味のある方は参加ください。また、懇親会にもふるって参加ください。

バングラデシュの少数民族地域チッタゴン丘陵の少数民族が抱えている1997年の平和協定後に起きている今日的問題の現状を、少数民族への支援活動を行なっているNPO・ジュマネット代表 下澤嶽(しもさわたかし)さんに発表していただきます。この問題はインド東北地区へのベンガル移民、チッタゴン丘陵における東パキスタン時代の巨大ダム開発という歴史的背景にあります。アッサム州ブラマプトラ川氾濫原のへのベンガルモスリム移民の問題を東京外国語大非常勤講師 佐藤宏(さとうひろし)さんに発表してもらい、ベンガル人と少数民族の問題を考えます。ベンガル人移民は、インド英領期の開拓、茶園開設の時代をさかのぼり、少なくともアホム期初期から脈々と今日まで継続しています。ベンガル地域の歴史、宗教、文化、経済の専門家の方々の参加を得て、チッタゴン丘陵の少数民族が抱えている問題を、インド東北地域における「ベンガル」という地域概念、支援活動の実践という当事者性の視点から捉え、議論します。

連絡先:安藤和雄(京都大学東南アジア研究所)
E-mail: ando@cseas.kyoto-u.ac.jp
Tel: 075-753-7334

 
 
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