研究会
「農村開発における地域性―生活文化の基層―」


日時: 2006年3月31日(金) 14:00〜18:00
会場: 京都大学東南アジア研究所 東南亭(北棟2階 )
発表者:
  1. 安藤和雄(東南アジア研究所)
    「チベット訪問(2006年夏)―アテーシャの縁の地の農業景観―」
    (スライド映写会を中心に)
  2. 外川昌彦(広島大学大学院)
    「中世のベンガル社会におけるイスラーム―チャイタニヤの行伝を通して見た」
  3. 臼田雅之(東海大学)
    「バウラ県のグラムデボタについて」
今回の研究会では、ベンガル地域の宗教の基層に焦点を当てます。11世紀、ベン ガルは大乗仏教でも後期インド密教を生み出す勢いに溢れていました。その象徴 がチベット仏教中興の祖であるアテーシャです。安藤は、昨年夏に、中国チベッ ト地区のアテーシャ縁の地を訪問しました。安藤報告は、昨年夏のチベット訪問 のスライドをお見せし、農業景観から、アテーシャが活躍した当時に思いをはせ たいと思います。それにつづき、外川さんに、イスラム神秘主義関連の話を、臼 田さんからは、ベンガル地域の精神文化の根底とでもいえる「グラム・デボタ (ムラのカミ)」についてフィールドワークにもとづき発表していただきます。 ヒンズー教、仏教、イスラムの基層のグラム・デボタ信仰は、東部ヒマラヤ圏か ら東南アジア、日本の地のカミを考える上でも、大変、重要な視点になることで しょう。ご来聴、歓迎致します。

これは、「農村開発における地域性」共同研究会の第15回です。

連絡先:安藤和雄(京都大学東南アジア研究所)
E-mail: andocseas.kyoto-u.ac.jp

 
 
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