研究会
「次世代の地域研究」 第1回


日時: 2006年9月1日(金) 15:00〜18:00
場所: 京都大学東南アジア研究所 東棟2階 E207セミナー室
 
【報告】
Viengrat Nethipo(チュラロンコーン大学政治学部講師)
「タイ近代国家の静態的モデル:国家―社会関係の仲介者」
伊藤毅(東京外国語大学外国語学部非常勤講師/イェール大学政治学部)
 「インドネシア西ジャワの地方分権化の過程―“Good Governance”と権力闘争の狭間で」

コメンテーター:Patricio N. Abinales(東南アジア研究所)
(使用言語[報告&コメント]:英語)

 *研究会終了後、懇親会を予定しています。

本研究会は、全国から、若手研究者を報告者として招き、世代と分野を横断する議論の場を設け、同時に研究者同士のネットワークを構築することを目的としています。所属研究機関や学会内に留まりがちな若手の研究発表の場を広げると同時に、有意義かつ刺激的な学問交流の機会となることを期待しています。今年度は、同テーマ地域間比較、異なる分析視角による近似テーマ分析など、色々な切り口を試みる予定です。

若手研究者の多くは、それぞれに、オリジナリティに富んだ研究スタイルを模索する苦闘の只中にあります。しかし、腰を据えたテーマ設定や、密やかな志の維持や、流行廃りに影響され過ぎない研究を心から願っても、時として、壁にぶつかり、迷いを抱えます。地味に見えても、本当の意味で面白い研究と出会い、聞いていて、発表者の熱意に思わず引き込まれたり、または、学問上・実践上の緊張感を、発表者と聞く側が共有したりするような化学反応が起こる場となることを期待しています。

第一回目は、地方政治に関して、二つの異なるアプローチ・地域から、国家と社会の関係について考えます。タイのチャオポーなど地方ボスに関する報告、及び、インドネシア西ジャワからはグッド・ガバナンスと参加がテーマとなります。多くの方に参加していただけると幸いです。

 
 
 21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」 HOME