研究会
第1回 山地研究会(旧東南アジア大陸山地部研究会)


話題提供者: 月原敏弘(福井大学教育地域科学)

テーマ: 山地研究の課題と方法
−ヒマラヤとインドの低山地部の研究から−
日時: 2006年10月2日(月) 16:00〜18:00
場所: 京都大学東南アジア研究所 東棟2F教室
発表の概要:
山地はかつて孤立性・閉鎖性が比較的高い避難所の性格を有した。しかし,近代国家に組み込まれて久しく,市場・物流・情報の諸変革が次々と波及する現在,もはやそれはない。閉鎖系に対するエコロジカルな説明が好まれてきた山地研究だが,社会・経済に関しては,山地民には外部世界といえる平野部の大都市・農村や先進国まで視野に入れないと偏頗な説明になる。系の大きさを拡大してエコロジカルな「発想」法に立ち続ける以外に道はないのか?ということも気になる。ヒマラヤ諸地域やインドの低山地部で生じている事態と研究の例から,考えてみたい。

 「山地研究会」とは、2005年まで東南アジア研究所の主催でおこなわれていた「東南アジア大陸山地部研究会」を、山地という環境が有する特性に着目しながら、より広い地域を対象として発展させた研究会です。この研究会は東南アジア研究所と京都大学生存基盤科学研究ユニットの有志によって運営されています。

この研究会に関するお問い合わせは、tetsuasafas.kyoto-u.ac.jp
までお願いします。
[世話人]
 山口 哲由(京都大学生存基盤科学研究ユニット研究員)
 河野 泰之(京都大学東南アジア研究所)
 松林 公蔵(京都大学東南アジア研究所)
 小坂 康之(京都大学東南アジア研究所)
 
 
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