21世紀COEフィールド・ステーション連携ワークショップ

「インドネシア地方社会のミクロロジー」
「ウォーラセア海域における生活世界と境界管理の動態的研究」

共同主催: インドネシア国立科学院(LIPI)
ボゴール農科大学(IPB)
インドネシア国土地理院(BAKOSURTANAL)
京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科
京都大学東南アジア研究センター

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日時: 2004年3月23日(火)
会場: インドネシア、ジャカルタ市、インドネシア国立科学院
Lembaga Ilmu Pengetahuan Indonesia (LIPI)
Jl. Gatot Subroto No. 10, Jakarta Selatan 12710, Indonesia
連絡先: 杉島敬志 (075) 753-7378
長津一史 (075) 753-7376
   
  プログラム:English: PDF(41.7Kb)  発表要旨:English: PDF(191Kb)
  ワークショップに関する新聞記事(Suara Pembaruan紙 2004年3月24日)PDF(13.7Kb) ( Suara Pembaruan 紙 の承諾を得て転載 )
■午前の部:「インドネシア地方社会のミクロロジー」

  スハルト退陣後のインドネシアにおけるもっとも重要な政治的転回点は新たな地方行政法の制定と施行であった。こうした国家制度上の変化は地方社会に大きなインパクトをおよぼし、その様態にさまざまな変化をもたらしている。このワークショップの目的は、インドネシアの地方社会で長年にわたり調査研究に従事してきた者が、インドネシア地方社会のいくつかの具体的な側面や現象をとりあげ、その微細な記述と分析を通して、地方自治へむかう国家的文脈のなかで、インドネシアの地方社会において何がおこり、何がどのように変化しつつあるかを明らかにすることにある。

研究発表者
杉島敬志(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授)
Yulfita Raharjo(インドネシア国立科学院人口・人的資源研究センター研究員)
中川 敏(大阪大学大学院人間科学研究科教授)
鏡味治也(金沢大学文学部教授)
中村 潔(新潟大学人文学部教授)
水野廣祐(京都大学東南アジア研究センター教授)
阿部健一(国立民族学博物館地域研究企画交流センター助教授)
石川登(京都大学東南アジア研究センター助教授)
梅田英春(沖縄県立芸術大学音楽学部助教授)
福岡正太(国立民族学博物館博物館民族学研究部助教授)

■午後の部:「ウォーラセア海域における生活世界と境界管理の動態的研究」

  フィリピン中・南部を含むウォーラセア海域は、ビサヤ海圏、スルー・セレベス海圏、マカッサル海峡圏、マルク海圏、フローレス・バンダ海圏などの小海域圏によって構成されている。小海域圏とは、内的により集中的で密な移動と交流のネットワーク空間であり、住民が具体的・可視的に認識している生活空間のことである。本ワークショップは、20世紀の時間枠においてウォーラセア海域の各小海域圏が住民の社会経済的空間として編成・再編成されてきた過程を、領域管理という近代国家の生活空間への介入を視野におきながら跡づけ、その上で同海域の歴史的動態を描くことを目的としている。

研究発表者
アビナウレス・パトリシオ・N(京都大学東南アジア研究センター助教授)
田中耕司(京都大学東南アジア研究センター所長)
濱下武志(京都大学東南アジア研究センター教授)
John Haba(インドネシア国立科学院社会文化研究センター研究員)
長津一史(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助手)
赤嶺 淳(名古屋市立大学人文社会学部助教授)
落合雪野(鹿児島大学総合研究博物館助教授)
河野元子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科院生)

 
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