1ラオス全体の統計でみた場合、国土面積に占める森林被覆面積の割合は1940年代の70%から、1992年には47%、2002年には42%にまで減少している。
2中国系企業とサムトン村の人びとのあいだで栽培契約が結ばれた樹木には、パラゴムノキのほか、スーパームー、サーチェがあり、契約を結んだ各世帯は、これら3種のなかから好きなものを選んで栽培できるという。スーパームーおよびサーチェの樹種は不明。
3村びとは、パラゴムノキを来年植えたら7年後以降、定額で樹脂を買い取ってもらえる約束だと説明してくれた。しかし、天然ゴムの国際市場価格が変動するなかで、企業が将来にわたって定額での買い取りを保証するとは考えにくい。現時点での買い取り価格に関する言及を村びとが誤解している可能性もある。
阿部健一1997「ゴム林の拡大」京都大学東南アジア研究センター編 『事典東南アジア ―風土・生態・環境―』 弘文堂pp.332-333。 |