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大学院アジア・アフリカ地域研究研究科東南アジア地域研究専攻
伊藤正子 更新日:2006年07月10日
 研究課題:

ベトナムにおける国民統合政策の実態と、「少数民族」とされる人々の動態とそ の変容
ベトナムの近・現代史において、特に東北山間部のタイ系少数民族を対象として、 ベトナムの国民統合の有り様を明らかにすることを研究テーマとしてきた。現在 はドイモイ改革下の少数民族政策の変容を課題としているが、東南アジアでのナ ショナリズムの諸相とからめて論じていきたい。

 主な研究業績:
  • 伊藤正子. 2000. 「国家の少数民族政策とエスニシティの変容―ベトナム北部の「タイー族」「ヌン族」の一村を例に―」『アジア研究』46(2): 51-86.
  • 伊藤正子. 2000. 「国家による公定民族分類―ベトナム民族政策の意外な落とし穴―」ベトナム社会文化研究会編『ベトナムの社会と文化 』2: 268-279, 風響社.
  • 伊藤正子. 1999. 「社会主義国家の少数民族語政策―ベトナムのタイー・ヌン語の場合―」『ことばと社会 多言語社会研究』2: 81-96, 三元社.
  • 伊藤正子. 1997. 「ドイモイ下のベトナムの少数民族政策―山間部少数民族を中心に―」『アジア経済』38(3): 39-55.
  • 伊藤正子. 1989. 「文化大革命初期におけるベトナム・中国関係―1966-68 年の新越華報を中心に―」『アジア・アフリカ研究』30(3): 26-42.
 2002年度10月以降の研究業績:
  • 伊藤正子. 2003. 『エスニシティ<創生>と国民国家ベトナム―中越国境地域タイー族・ヌン族の近代―』三元社、xli+329頁(第2回東南アジア史学会賞受賞<2004年12月12日>)
  • 伊藤正子. 2003. 「儂智高の語り方―中越国境少数民族の『英雄』と国家―」『東洋文化研究所紀要』142: 79-108.
  • 伊藤正子. 2003. 「タイー族・ヌン族の国内移住の構造―ベトナム東北山間部少数民族のネットワーク」『東南アジア研究』40(4): 484-501.