シンポジウムでは、本学からの12名の講演者を含む21の講演と、本学の大学院生・学振特別研究員14名の発表者を含む16件のポスター発表が行われ、2004年12月に発生した西スマトラ沖地震とそれに伴う未曾有の津波被害も含めて、災害、医療・健康・安全、生態・環境、農林業など、アジア・アフリカの直面する今日的課題について、充実した研究発表と活発な討論が行われました。タイ国内からの多数の参加者に加え、インドネシア、ラオス、スリランカ、ミャンマー等からの参加者もあり、合計222名の参加者を得ました。また、本シンポジウムは本学東南アジア研究所のバンコク連絡事務所の全面的支援を得、同研究所を中心として京都大学が築いてきた長年の人的ネットワークの蓄積を最大限活かす形で実施されました。
本シンポジウムにおいて、本学における高いレベルの地域研究の実力をアピールするとともに、現在まさに発展しつつある地域研究に携わる若手研究者との交流や大学院生間の新たな交流が生まれ、今後の研究交流がますます発展することを確信しました。また、上記21世紀COEプログラムの企画として、シンポジウム終了後にミャンマーとラオスにおいてスタディ・ツアーが実施され、アジア・アフリカ地域研究研究科の学生10名が参加したこともあわせて報告いたします。 |