本会議録には、これらの3シンポジウムで報告された論文を英語及びベトナム語で掲載しています。
東京シンポジウムでは、歴史学会長Phan Huy Le教授を団長とする9名のベトナム訪日代表団を招聘して、ベトナムの首都ハノイの中心に現出した7-19世紀の大都城タンロン遺跡の保存と継承について、また最新の地域情報学の手法を導入したハノイ史研究の展開について熱心な討論が行われ、2日間で100名を超える参加者がありました。
ハノイ・シンポジウムでは、"Regional Collaboration and Digital Resource Sharing for Promotion of Urban History"をテーマにしたアジアにおける歴史GISと、地域情報学の視点から探るタンロン遺跡及びハノイの歴史遺産の保存及び継承について、3日間にわたり熱心な討論が行われました。参加者は、タイ国8名、カンボジア1名、中国1名、米国5名、日本24名、及びベトナム96名の計135名であり、13日当日の模様はハノイテレビ放送のニュースで放映されました。
両ハノイシンポジウムは、東南アジア研究所の基盤研究(S)「地域情報学の創出」(研究代表者 柴山守)のコア研究であるハノイ・プロジェクト(5年計画)の初年度にあたり、21COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」と共に共催したシンポジウムであります。これを機会に地域情報学の展開を一層進めたいと考えています。 |