現代イスラーム世界論
【書籍紹介】 ASAFAS連環地域論講座(南・西アジア)の教授が、地域研究の方法論とイスラーム学・現代中東地域研究の最新の成果を合わせて、現代イスラーム世界を論じた労作。900頁を超える大部の論考によって、現代のイスラーム諸地域の政治・社会・経済の特質がイスラーム思想との動態的関係の中に解明されている。「メタ地域」としてのイスラーム世界についても、大きな提起を行っている。これまでの書評では「多様性と広がり、営為の豊かさ示す」(酒井啓子・東京外国語大学教授、朝日新聞)、「多様な課題に向き合う『百科全書』」(内藤正典・一橋大学教授、日本経済新聞)、「イスラーム世界の統一性と多様性を読み 解く――他の追随を許さない第一級の研究書」(中田考・同志社大学教授、図書新聞)、「日本を代表するイスラーム研究者による、緻密にして壮大な現代イスラーム政治論」(松本弘・大東文化大学助教授、『国際問題』)等々と評されている。 【書評】 (1)『朝日新聞』2006年4月30日 (2)『日本経済新聞』2006年6月11日 (3)『図書新聞』2006年6月17日 (4)『国際問題』552号、2006年6月 (5)『毎日新聞』2006年7月2日
中村屋のボース:インド独立運動と近代日本のアジア主義
【書籍紹介】 本学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科を修了した中島岳志氏(現在、日本学術振興会特別研究員として人文科学研究所にて研究中)が、在学中の研究に基づいて出版した上記著書が、平成17年12月に第17回アジア・太平洋賞の大賞を受賞しました。対象の受賞者としてはこれまでの最年少(30歳)ということです。また、平成18年1月27日には、大佛次郎論壇賞も受賞しています。 平成17年12月6日の毎日新聞にはアジア・太平洋賞に関する関連記事が、そして平成17年12月14日の朝日新聞には大佛次郎論壇賞に関する関連記事が載っています。
Displacement Risks in Africa: Refugees, Resettlers and Their Host Population
【書籍紹介】 難民・移民問題は、グローバルな発生機序をもつ現象であると同時に、それに直面する人びとの生活を大きく左右するローカルな問題でもあります。本書では、紛争にともなう難民や故郷への帰還民、開発援助政策による再定住民、そして移動する人びとを受け入れる地元民など、「人間の強制的な移動」にともなって生じるさまざま問題を多面的に検討しました。 【書評】 (1)『Displacement.net』 http://www.displacement.net/newitems.htm
遊動民(ノマッド):アフリカの原野に生きる
【書籍紹介】 本書は、アフリカ南部に住む狩猟採集民ブッシュマンと、アフリカ北東部の乾燥地域に分布する遊牧社会を対象としています。執筆者はいずれも、京都大学を中心として彫琢されてきた生態人類学的な研究手法の薫陶を受けた人びとであり、長期にわたるフィールドワークの成果にもとづいて、実証的・経験主義的な記述と分析がおこなわれています。 【書評】 (1)『週刊読書人』2004年5月21日 (2)『図書新聞』2005年5月29日 (3)『アフリカ研究』67号、2005年 (4)『文化人類学』70(1)号、2005年
アフリカ自然学
【書籍紹介】アフリカの地形、地質、気候、植生、土壌などの自然についてまとめた日本ではじめての著書。また、科研費平成13-16年度基盤研究A(1)(研究代表者:水野一晴)「アフリカの半乾燥地における環境変動と人間活動に関する研究」の成果も収録されている。 【書評】 (1)『地理学評論』78(11)号、2005年 (2)『アフリカ研究』66号、2005年 (3)『アフリカレポート』42号、2006年 (4)月刊『地理』50(6)号、2005年 (5)『熱帯生態学会ニューズレター』2005年 (6)『クロスロード』(青年海外協力隊事務局発行の情報誌)、2005年5月号 (7)『DoDoWorld News』98号、2005年
共在感覚:アフリカの二つの社会における言語的相互行為から
【書籍紹介】際限なく繋がる関係性の中で、人びとはいかにして「共に在る」のか。 アフリカ熱帯雨林の農耕社会と狩猟採集社会の民族誌的記述から豊穣な相互行為の世界へ 扉を開く。 【書評】 (1)『アジア・アフリカ地域研究』第4-1号、2004年 (2)『京都人類学研究会ニューズレター』vol.7、2004年
変容する東南アジア社会:民族・宗教・文化の動態
【書籍紹介】 ビルマ(ミャンマー)、タイ、ラオスの東南アジア大陸部の3ヵ国と、インドネシア、マレーシア、フィリピンの東南アジア島嶼部の3ヵ国、計6ヵ国を研究対象地域とし、民族・宗教・文化の動態的理解を目指す9編の論考をまとめている。国家の周縁や隣接国家間の関係に焦点を当てるなど、すべての論考が一国家・一地域のみに収束されない広い関係性に目配りしている。一冊の本で東南アジア諸地域の社会と文化をこれだけ広域かつ多面的に論じたものは、おそらくこれまでにないと言ってよい。 【書評】 『文化人類学』2005年6月30日、70巻1号、140-142頁
Dynamics of Continuity and Change in Pastoral Subsistence among the Rendille in Northern Kenya: With Special Reference to Livestock Management AND Responses to Socio-Economic Change African Study Monographs Supplementary Issue No.31
Studies on the Environmental Change and Human Activities in Semi-Arid Area of Africa African Study Monographs Supplementary Issue No.30
【書籍紹介】科研費平成13-16年度基盤研究A(1)(研究代表者:水野一晴)「アフリカの半乾燥地 における環境変動と人間活動に関する研究」の成果論文集
Recent Advances in Central African Hunter- Gatherer Research African Study Monographs Supplementary Issue No.28