10月13日に開催された本部執行会議では、いつものように予算の執行状況に関する報告がおこなわれた後、昨年の10月30日〜31日にASAFASの院生が中心になって企画・実施したワークショップ、「フィールドワークから紡ぎだす―発見と分析のプロセス」の成果の出版に関する報告がなされました。このワークショップの成果は、近々、NTT出版から『フィールドワーク―発見と分析のプロセス』という題で刊行される予定です。
つづいて、来月の23〜24日にバンコクで開催される国際シンポジウム「地球・地域・人間の共生―フィールド・サイエンスの地平から」(Coexistence with Nature in a ‘Glocalizing’ World: Field Science Perspectives)の実行委員長である平松教授から、先月来の進捗状況、とくにプロシーディングの作成、参加登録、シンポ終了後のラオス、ミャンマーへのスタディ・ツアーの準備に関する報告がおこなわれました。このシンポのウェブサイト(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kusymp/)は頻繁に更新されており、現在ではシンポの趣旨説明やプログラムだけでなく、研究発表のアブストラクトもかなりの数が掲載されています。また、シンポへの参加登録もこのウェブサイトからできるようになっています。
シンポ関係では、このほかに最終年度の国際シンポジウム「総合的地域研究の発展と課題―地球・地域・人間の共生をめざして」(Developments and Prospects of Integrated Area Studies: In the Path of Human-Nature Coexistence in a Glocalizing World)の幹事役である高田助手から、各セッションの趣旨と発表候補者をふくむ具体的な計画案がしめされました。今後、実行委員会では発表者の確定をはかるとともに、計画の細部を具体化していくことになります。また、このシンポの広報は、広報部会と連携しつつ、バンコクでのシンポとおなじように、HPを積極的に活用して進めていく方針が確認されました。
広報部会からは、近いうちに著作権や個人情報等保護等にかかわるポリシーをHPに掲載することや、ストリーミング動画の配信を開始したことなどが報告されました。現在みることのできるストリーミング画像は、エチオピアとバリの音楽・舞踏を撮影した5本ですが、21世紀COEプログラムの教育研究の成果の一環として、今後、その数が急増することを期待しています。
審議事項では、平成17年度後期にフィールド・ステーション(FS)に派遣される院生が最終的に決まりました。FSへの派遣院生の募集は7月21日に開始され、その後、FS部門で派遣者の選抜がおこなわれていました。タイ、ラオス、ベトナム、バングラデシュ、ザンビア、セネガル、エチオピア、タンザニアに合計12名の院生が派遣されることになります。
また、これまでは足立教授が南アジアのフィールド・ステーションの代表者をつとめてきましたが、今後は本年7月にASAFASに着任した藤倉助教授が足立教授にかわって、その任にあたることになりました。(文責=杉島)
|