第35回の本部執行会議が2月23日に開催されました。まず予算の執行状況に関する報告がおこなわれた後、2月16日に開催されたフィールド・ステーション代表者会議で決定された幾つかの事項について太田至教授から報告がおこなわれました。具体的には、平成18年度における予算案、フィールド・ステーションへの学生派遣計画、COE研究員の雇用計画などです。また、木村大治助教授からは、平成18年度中にネットワーク部会が中心となって、地域研究における情報学をテーマとするシンポジウムを開催する計画が報告されました。
また、本年11月に開催される国際シンポジウムの一環としておこなわれるサテライト・ワークショップの準備状況についての報告がありました。シンポジウムの実行委員会は、アジア・アフリカ地域研究研究科あるいは東南アジア研究所に所属するCOE
研究員、大学院生などの若手研究者からサテライト・ワークショップの企画を募り、5件程度を採用する計画でした。ふたをあけてみると、その倍近い9件の応募がありましたが、実行委員会は、応募のあった全ての企画の採用を決定にしました。サテライト・ワークショップは、21世紀COEプログラムのもとでおこなわれた臨地調査・教育の成果を若手研究者がひろく公表し、活発な討論をおこなう場を創出することを目的としています。この趣旨からすると、より多くのワークショップが企画され、開催されることが望ましいといえるでしょう。しかし、限られた予算をいかに効率よく使い、限られた日程のなかでいかに多くのワークショップを開催するかなど、実務的に解決すべきいくつかの課題のあることが本部執行会議では話題になりました。11月開催の国際シンポとサテライト・ワークショップの準備の進捗状況については、今後とも、逐次「執行会議だより」で報告していくことにします。
さらに広報部会長の水野一晴助教授からは、HPの更新計画がしめされました。近いうちに、21世紀COEプログラム関連の出版物を紹介するページの充実化と「地域間比較」のページの新設がおこなわれる予定です。
審議事項としては、平成18年度予算の事務局案が付議され、了承されました。この事務局案は、予想していたよりも減額幅の大きかった平成18年度の予算交付内定額と、先月の本部執行会議で決定された上記のシンポジウム・ワークショップの開催および研究成果の刊行に重点的に経費を配分する予算案の作成方針に基づくものです。また、先月の「執行会議だより」でも紹介されていた、大学院生・若手研究者による論文を20編ほど集めた『アジア・アフリカ地域研究』の21世紀COEプログラム特集号についても、その詳細にいて議論がおこなわれました。『アジア・アフリカ地域研究』編集長の杉島から、2月21日に開催された編集委員会で決定された、執筆者の選定、編集方針、査読体制、原稿の締め切り、刊行期日などが提案され、今後、編集委員会と指導教員が協力しあいながら特集号の編集をおこなっていくことが了承されました。(文責=杉島)
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