現在ウガンダで現地調査をおこなうには、科学技術委員会
(Uganda National Council for Science and Technology、略称UNCST)が 発行した調査許可証を取得する必要があります。科学技術委員会に申請し、同委員会と大統領府(President's
Office)から正式に調査許可が下りるという過程を経ます。調査許可証は、調査者本人の写真が貼付され、有効期限が明記されて許可印が押されたもので、ウガンダ国内のたいていのところで身分証として通用します。なお、調査許可を取得せずに調査をおこなうことは違法とされています。
<申請場所と担当者>
Uganda
National Council for Science and Technology (UNCST、科学技術委員会)
11th Floor,
Uganda House Plot 10, Kampala Rd,
(Uganda
Houseは、カンパラロード沿いのひときわ高く古い感じの建物)
P.O.Box
6884, Kampala, Uganda
TEL: +256-41-250499
FAX:
+256-41-234579
E-mail:
uncst@starcom.co.ug
URL:
http://www.uncst.go.ug/
担当者は、Leah氏(2004年12月現在)
<必要書類→すべて英文で記入して科学技術委員会に提出>
・RC.1申請書(+コピー1部)
・RC.1に添付すべき研究計画書(+コピー1部)
・RC.6申請書(President's
Officeあてと書いてあります)(+コピー2部)
・最近撮影の写真4枚(パスポートサイズ)
・申請料
200米ドル(銀行への振込みを指示されます)
<申請から取得までの期間>
・はやければ、1週間程度で調査許可証が取得できます。
<留意点>
あらかじめ科学技術委員会から専用の申請用紙(書式はRC1とRC6)を手に入れる必要があります。
申請書には、ウガンダ国内で調査者の受け入れ責任者をしてくれるsupervisorが記入する欄があるため、このsupervisorと前もって連絡を取っておく必要があります。われわれの場合は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科と研究提携関係にあるマケレレ大学社会科学部にお世話になっています
(カウンターパートのページを参照) 。
申請は郵送でおこなうよりも、申請者本人が直接に科学技術委員会の担当者と会ったほうがスムーズにいくと思われます。郵送で手続きを進めようとしてもなかなか先方からの返事がなく、じっさいに行って直接に話を進めるとすぐに済んだ、というような例をいくつか知っています。
申請書には、調査予定地を県(District)単位で記すようになっています。許可が下りると、
調査許可証とともに当該ディストリクトのR.D.C(Residential District Commissioner、県知事事務所にあたる)あての レター(紹介状)が渡されます。R.D.Cがさらに、調査実施地域の行政関係者あてにレター(紹介状)を書いてくれます。
一回の申請で許可期間は、申請時のビザの有効期限とはかかわりなく1年間であることが多いようです。たとえば申請時に、有効期間3ヶ月のビザしか取得していない場合でも、1年間の調査許可を取得することになります。この場合、調査許可を取得してから1年間は再度渡航して調査することができるわけです。許可期限を過ぎて以降も調査を必要とする場合には、延長申請が必要となります。
調査許可延長の申請には、それまでの調査内容をまとめた調査報告書と、延長のための申請書が必要です(科学技術委員会は書式を指定していませんが、記すべき項目が決められています)。
延長期間は、延長が許可された時点から1年間であることが多いようです。調査して帰国した後に許可期間が切れ、同じ課題の調査のために再渡航した際も、わざわざ調査許可を新たに申請するのではなく、延長申請で調査許可を得ることができます。
調査許可証には、2回分の調査許可を延長する欄が設けられていまず。つまり、3回目の延長のときには許可証を更新する必要があります。
(情報は一部を除き2005年10月現在)
(文責 白石壮一郎、佐藤靖明)
問合せ先: nairobi_fs@jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
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