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イロビ・フィールド・ステーション(NFS)について

・ このフィールド・ステーションは、京都大学が実施している事業の一環として設置されています。

・ この事業とは、21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成―フィールド・ステーションを活用した臨地教育・研究体制の確立」です。

・ 21世紀COEプログラムとは、一般的に、
  (1)日本の大学を、世界的に最高水準の研究教育の拠点に育てること
  (2)研究水準を向上させ、創造力のある人材を育成すること
  (3)国際的な競争力のある大学・個性豊かな大学づくりを推進すること
  を目的としています。

・ このように書くと、とても大仰に思われるでしょう。

・ もうすこし具体的に言うと、京都大学のこのプログラムの目的のひとつは、アジア・アフリカの諸地域にいくつかのフィールド・ステーション(以下FS)を設置して、インテンシブな研究・教育を実施するとともに、現地の研究機関との共同研究を促進することです。

・ アフリカでは、ケニア以外にも、カメルーン、エチオピア、タンザニア、ザンビアにFSが設置されています。

・ 教員と学生がFSを活用しつつ「同じ釜の飯」を食いながらフィールドワークを実施することによって、現地における教育と研究を融合させること、これがFSの大きな目的です。

・ ナイロビFSでは、ケニア共和国とウガンダ共和国における研究と教育を推進しています。

・ 研究テーマ: 「東アフリカ乾燥地域における生業と社会の変容に関する地域研究」

・ 研究内容: 東アフリカの乾燥地域には牧畜あるいは半農半牧の生業を営む人びとの社会が分布しています。こうした諸社会は、これまではどちらかといえば「近代」から遠いところに位置していました。しかし現在、市場経済の浸透、開発援助計画の実施、学校教育やキリスト教の普及、国家行政の浸透などによって、こうした社会は大きく急速な変容をとげようとしています。わたしたちは、人びとの生業活動の成立条件や資源利用の量的な把握・分析と、変容に関する社会的・経済的・政治的な要因の解析を統合することによって、こうした変容の過程を明らかにし、文理融合的な調査研究をとおして諸社会の動態を解明することを目指します。

・ キーワード: 資源利用、牧畜、乾燥地農業、市場経済、「開発」

・ 代表者: 太田至、 分担者: 梶茂樹・水野一晴・孫暁剛

・ カウンターパート: ナイロビ大学アフリカ研究所、マケレレ大学社会科学部


                                                      文責: 太田
大都会ナイロビ
フィールド・ステーションの建物
ステーション・セミナーの様子
ステーションの外でよく見かける太陽鳥

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