ASAFAS教官の杉島敬志とともに、ジャカルタのインドネシア科学院(LIPI)においてフィールド・ステーション連携国際ワークショップを準備、開催した。ワークショップはボゴル・フィールド・ステーションおよびバンギ(マレーシア)フィールド・ステーションの連携活動であり、ASAFAS、CSEASと、LIPI、ボゴル農科大学(IPB)、インドネシア国立調査地図作成調整局(BAKOSURTANAL)との共催でおこなわれた。杉島が午前のセッション“The
Micrology of Indonesian Local Societies”を、長津が午後のセッション“Everyday Life and Policing
in the Wallacean World”を統括した。二つのセッションにおいて、ASAFAS、CSEASの教官7人とASAFAS院生1人を含む、17人が研究成果を発表した。政治経済研究基金The
Society for Political and Economy Study Foundation所長のDr. Ignas Kleden氏と、LIPI社会文化研究所Center
for Social and Cultural Studies研究員のDr. John Haba氏がモデレータを務めた。午前のセッションの報告者は、スハルト政権崩壊後の地方分権化時代におけるインドネシア諸地域の変化を主に人類学的視点から検討した。午後のセッションの報告者は、ウォーラセア海域世界における人、モノ、情報の移動と国家による領域支配との動態的関係を、歴史学、人類学、生態学、言語学などの立場から論じた。これまでインドネシア調査に際してカウンターパートを務めてもらってきたインドネシア人研究者を前に成果報告をし、かれらから積極的なコメントを受けたことは意義深いことであった。院生の報告者である河野元子(平成11年度入学)は、博士論文の一章となる部分を報告し、LIPIの研究者などから有益な質問とコメントを受けた。ワークショップの趣意書とプログラムは、以下のページを参照。 http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/english/efsws/2004_indonesia/e20040323.html(英語) http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/japan/fsws/2004_Indonesia/20040323.html(日本語)