例年になく遅く始まり、長くつづいた花見のシーズンが終わる頃、4月21日に2005年度最初の執行会議が開催されました。加藤前リーダーの退任後、新しい執行体制による最初の会議です。
会議ではまず、2004年度の予算執行が完了したとの報告がありました。また、昨年の中間評価を承けて本年3月に修正計画調書を提出したところですが、これについて学術振興会から「特段のコメントはない」との返事が来て、我々の計画修正案が認められたとの報告がありました。さらに、昨秋の大学院生ワークショップの出版企画について世話役の柳澤氏から、フィールドワークの実施から成果のまとめに至る過程についての論評を主な内容としたいという提案があり、了承されました。
つづいて、11月にタイのバンコクで開催される京都大学国際シンポジウムの準備状況について実行委員長である平松教授より説明がありました。このシンポジウムは京都大学が主催するものですが、同時にわれわれはこれを21世紀COEプログラムの活動を海外にアピールする格好の機会と位置づけて、この企画を支援することにしております。また、シンポジウムと並行して企画されているポスター・セッションとシンポジウム後のスタディ・ツアーは、大学院生主体の計画として実施することになっています。執行会議ではこれらのことが再度確認され、シンポジウム、ポスター・セッション、スタディ・ツアーのそれぞれの担当者が決められました。大学本部事務局の人事異動などによりシンポジウムの準備が若干遅れがちですが、遅くとも5月末までにシンポジウムとポスター・セッションの発表者等について詰めておく必要があることが確認されました。
広報部会からは、HPのアクセス状況の解析結果を掲載した旨の報告があったほか、統合情報化部門の内容をアップデートする必要があることが指摘されました。また、ネットワーク部会からはメールマガジンの宣伝用冊子を関連機関や学会に配布して欲しいとの依頼がありました。HPとメールマガジンは広報の柱として、本プログラムでも相当に力を入れていますが、幸い反響が大きく、またきわめて好評のようで、今後もさらに充実させていきたいと思っています。
議題としては、まず2005年度予算案が承認されました。今年度から措置された間接経費の使用法についてはまだ大学本部の方針が決まっていませんが、部局配当分については、21世紀COEプログラムの方からアジア・アフリカ地域研究科の財務委員会に事務補佐員の賃金分等を申請することになりました。
2番目の議題は最終年度にあたる2006年度に予定しているシンポジウムに関するもので、実施時期を11月10日から13日までにすること、拠点リーダー、事務局長、各部門長、フィールド・ステーション(FS)部門長、研究成果等推進部会長、それに事務局の若手教員2名から成る作業部会を立ち上げること、今年7月くらいまでにシンポジウムのコンセプト、形式、内容についての概要をまとめること、などが確認されました。そろそろ、来年度開催の研究集会予算の申請時期なので、そのための準備も必要です。
国内で開催される研究会等に関しては、ザンビアFSを主体とする研究会開催に対する助成申請がありましたが、これについては原則的に承認するものの、予算額は他の企画の応募状況をみながら決定することになりました。
最後に、東南アジア研究所から申し出があった、図書部会、ネットワーク部会のメンバー交代について諮られ、承認されました。図書部会の林教授には、旧COEプログラムから通算7年間も継続して図書部会を担当していただいたことになります。余人をもって代え難しという面がありますが、今回ついに交代していただくことになりました。長い間、どうもありがとうございました。今後ともご助言など、よろしくお願いします。(文責=市川)
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