:: 平成16年度 フィールド・ステーション年次報告
南アジア
  (1)研究活動:
    南アジア地域では、現在フィールド・ステーションを開設していない。教員・院生の調査地が広く分散しており開設のメリットが低いためである。しかし、教員・院生の調査に関する便宜は、ジャワハルラール・ネルー大学のB・モハパトラ博士(元ASAFAS客員教授)らが担ってくれており、フィールド・ステーションに代わる機能をはたしている。なお。今年度はフィールド・ステーション助成金での学生派遣はないが、他の資金により4名の学生が南アジアで調査を行っている。  
   
  (2)教員派遣:
    田辺明生(ASAFAS教員):インドのウトカル大学(ブバネーシュワル)、ジャワハルラール・ネルー大学(デリー)において「ヒンドゥー教における信仰と修行の現代的動態」についての研究相談および近郊でのフィールドワークを行った。(2004年7月27日〜2004年9月8日)
足立明(ASAFAS教員):スリランカにおいて、参加型開発のプロセス・ドキュメンテーション的手法についての調査(2004年3月13日〜2004年3月24日)
 
   
  (3)学生の派遣:
   

宮本万里(平成12年度入学):ブータンの自然保護地域における村落の社会変容と環境保全活動:森をめぐる文化と政治(2004年10月1日〜2005年9月31日) 松下国際財団助成
石坂晋哉(平成14年度第3年次編入学):現代インドのガンディー主義的環境思想に関する調査(2004年7月10日〜2005年3月2日) 京都大学教育研究振興財団助成
七五三泰輔(平成13年度入学):バングラデシュにおいて、開発と村落社会に関する調査(2004年11月17日〜11月10日) 私費渡航
舟橋健太(平成14年度第3年次編入学):インドにおけるダリとの社会運動に関する調査(2004年4月1日〜2006年3月31日) 文部科学省アジア諸国等派遣留学生

 
   
  (4)関連する業績:
   
  • 足立明「開発と人類学」『文化人類学文献辞典』弘文堂、2004.
  • 足立明「リーチ Pul Eliya」『文化人類学文献辞典』弘文堂、2004.
  • 田辺明生「儀礼のなかの歴史/歴史のなかの儀礼 −人類学の視点から」『理論と教育』(名古屋大学文学部歴史科学研究会)18:19-29、2004.
  • 田辺明生「歴史と人類学」『文化人類学文献辞典』弘文堂、2004.
  • Tanabe, A., P.N. Abinales and N. Ishikawa eds. Dislocating Nation-States: Globalization in Asia and Africa, Kyoto and Melbourne: KyotoUniversity Press and Trans Pacific Press, 2005.
  • 宮本万里「ブータンの国立公園と環境政策」『アジア・アフリカ地域研究』4(1): 86-110, 2004.
 

>> 平成16年度教員・若手研究者の報告
>> 平成16年度大学院生の報告
平成16年度 フィールド・ステーション年次報告

インドネシア(ボゴール) インドネシア(マカッサル)エチオピアカメルーンケニアザンビアタンザニア ベトナムマレーシアミャンマーラオス西アジア南アジア
 
21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」 HOME