:: 平成18年度 フィールド・ステーション年次報告 | |||||
ラオス | |||||
(1)フィールド・ステーションの整備: | |||||
◆ラオス国立大学林学部研究棟の1階に部屋を借り受けてコンピューター1セットと作業机、本棚、標本棚を置き、現地に派遣される教員・学生が活用しています。この連絡事務所には2004年度から増原善之COE研究員が常駐しています。 |
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(2)大学院生の派遣とオンサイト・エデュケイションの成果: | |||||
◆ラオスでの臨地調査から、これまでに以下の学位論文が提出されました。
◆共同研究プロジェクト「在地の知識‐過去、現在、未来‐」に大塚裕之、Phouvin Phousavanhが参加しました。また別途資金で臨地調査を行う大学院生に対しても教育支援を行いました。 ◆これまでに、ラオスFSを活用し、臨地教育支援をおこなった大学院生および研究テーマは、以下のとおりです。
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(3)現地研究機関との共同研究の状況: | |||||
◆京都大学(ASAFAS・CSEAS)・ラオス国立大学共同研究プロジェクト「在地の知識‐過去、現在、未来‐」を開始し、予備調査(2005年8月31日〜9月4日)、第1回現地調査(2005年10月23日〜30日)、第2回現地調査(2006年2月22日から3月1日)、第3階現地調査(2006年5月22日〜29日)を行いました。 それと同時に、ランサーン王国行政文書群の調査(増原)、南部サバナケート県の農地・森林における植生調査(小坂、サイサナ)、同県の魚類相と漁労に関する調査(岩田、大塚、プービン)、同県の在来農法に関する調査(安藤・スラポン)、北部ルアンナムター県の非木材林産物利用の調査(アヌロム、竹田)が進行中です。 |
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(4)セミナー、ワークショップなどの実施状況: | |||||
◆チャムポーン・ワークショップ「在地の知識‐過去、現在、未来‐」(京都大学・ラオス国立大学共同研究プロジェクトの成果発表会)を2006年12月21日にサワナケート県チャムポーン郡会議場において開催しました。 2005年8月、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科とラオス国立大学林学部はMOUに基づく学術交流活動の一環として、共同研究プロジェクト「在地の知識 −過去・現在・未来−」を立ち上げました。ラオス人4名および日本人3名からなる共同研究チームが、5回にわたってサワナケート県チャムポーン郡に赴き、各自の研究テーマに従って現地調査を行ってきました。今回のチャムポーン・ワークショップでは、共同研究チームのメンバーを中心とするラオス・日本両国の研究者が各々の研究成果を発表するとともに、農業普及や伝統文化保護の現場で働いている方々やチャンポーン郡民の方々と「在地の知識」の意義と可能性について議論を深めました。また翌日、12月22日には、チャムポーン郡ガダン村(大塚裕之の調査地)を訪問しました。 日本側参加者は、平松幸三(ASAFAS)、竹田晋也(ASAFAS)、増原善之(ASAFAS)、大塚裕之(ASAFAS)、森 一代(ASAFAS)、虫明悦生(CSEAS)、加賀 道(財団法人トヨタ財団アシスタントプログラムオフィサー)の7名でした。 ◆LFSはカウンターパートであるラオス国立大学林学部および同大学ラオス・日本人材開発センター(通称「ラオス・日本センター」)との共催により、日本人研究者がラオス国立大学の教員や学生らを対象に自らの研究成果をラオス語で発表するという催しを行ってきました。第1回発表会(2004年12月7日)虫明悦生「村落調査における大学の役割とラオスの将来」、第2回発表会(2005年2月18日)安井清子「モンに伝わる口承文化と手仕事」、第3回発表会(2005年5月18日)増原善之「ラーンサーン王国の繁栄は何によって生み出されたか?−16〜17世紀のラオス経済史−」、第4回発表会(2005年12月14日)吉田香世子(ASAFAS)「在地の知識−農村における助け合い−」、第5回発表会(2006年3月15日)藤田弥生「ムアンシンにおける土地利用および地域の人々の生業変化」、第6回発表会(2006年6月14日)広田勲「ラオス北部焼畑休閑地における植生変化」を開催してきました。これら6回の発表会の内容をとりまとめた冊子を2006年10月に発行しました。 |
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平成18年度 フィールド・ステーション年次報告 |