:: 平成17年度 フィールド・ステーション年次報告
ザンビア
  (1)概要:
   

ザンビア・フィールド・ステーション(以下ザンビアFS)は、「南部アフリカにおける社会経済変動と環境・地域住民の変容」をテーマに、南部アフリカ諸国に共通する問題についてのネットワーク研究をめざして活動をおこなっています。調査対象国は現在、ザンビア、ボツワナ、ナミビア、ジンバブエ、マラウイ、レソト、南アフリカです。今年度は当プログラムによってASAFAS教員と大学院生計3名が派遣されました。それに加えて、4名の大学院生が博士課程予備論文のための調査をおこなうとともに、ASAFAS教員による現地指導がおこなわれました。国内においては、南部アフリカ研究会の活動をベースに、ザンビアFS・日本アフリカ学会関東支部共催のワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ−自然と向き合う、変化を生き抜く−」が東京外国語大学本郷サテライトで開催され、多数の参加者を交えて有意義な討論がおこなわれました。これらの活動を集大成する形で、平成18年の21COEプログラム最終年度には、11月の国際シンポジウム(サテライトセッション)がおこなわれる予定です。

 
       
  (2)研究活動および教員、学生の派遣:
   

高田明(ASAFAS教員)は、2006年2月19日から3月17日にかけて、研究の拠点形成および研究体制の確立のため、ナミビア共和国において下記の活動をおこないました。1.ナミビア大学、コーネル大学、ハイデルベルグ大学の研究者と、ナミビア北部におけるサンの人類学的研究に関する情報交換をおこなうとともに今後の研究を通じた相互交流についての打ち合わせ。2.ナミビア北部で研究を進めている本研究科博士課程の藤岡悠一郎(平成14年度入学)の調査地を訪問し、調査手法および今後の調査方針に関する討論。3.ナミビア国立資料館においてナミビア北部のサンと近隣農耕牧畜民や宣教団との歴史的関係に関する資料収集、土地・再定住・リハビリテーション省においてナミビア北部のエコカ村の環境史に関する資料収集。4.エコカ村におけるサンの環境利用に関する調査。

 
       
    写真1. エコカ村でカイト・フォトの撮影を試みる
藤岡悠一郎(本研究科博士課程)
  写真2. エコカ村で午後のひとときを楽しむ女性と子どもたち  
       
   

飯田雅史(平成15年度入学)は、2005年8月31日から現在までジンバブエ共和国の首都ハラレ市にて、女性を主体とした住民組織・NGOを対象とする調査を継続しています。今回は、1996年に結成された国内NGOであるジンバブエ寡婦と孤児の会(Zimbabwe Widows and Orphans Trust、以下ZWOT)を対象として、特に彼女らの活動内容とHIV/AIDSとの関係に注目しています。以下にその概要を示します。

  1. ZWOTで働くスタッフ全員を対象に聞き取りをおこない、NGOの歴史や具体的な活動内容、運営の方針など組織の概略を把握しました。さらに会員ファイルから亡夫の死亡診断書や子供の出生証明書、その他の書類を解析することにより、NGOに参加する寡婦らの基礎的データを収集しました。その結果、多くの女性がHIV/AIDSにより配偶者を亡くし、その数が近年急増している状況が明らかとなりました。
  2. 自分自身がHIV/AIDSの陽性患者であると表明している寡婦を中心に、複数の会員を対象として彼女らのライフストーリーと共にHIV/AIDSに対する考え方などを聞き取っています。現在その解析とまとめの最中ですが、ほとんどの会員がHIV/AIDSに対して深い関心および知識を有しており、寡婦としての生活態度を強く意識していることが明らかとなりつつあります。さらに、伝統的な拡大家族関係が崩壊し、セーフティネットとして機能していた各種の慣習が廃退・強化されるなど、文化的制度も変容しつつあることが明らかになります。今後、HIV/AIDSが蔓延する中で活発化する女性組織の実態とその意味について明らかにし、そこに参加する女性たちがいかにHIV/AIDSに対峙しているか解明したいと思っています。
 
       
    写真3. 毎月2度おこなわれるZWOTの集会にはハラレ近辺から寡婦が集まってくる。参加者は時として1000人近くにまでのぼる。   写真4. 亡夫の親族による財産強奪から寡婦を守るのもZWOTの重要な活動の一つ。写真は長年の裁判闘争の後に、寡婦の財産権を認めた証明書が手渡されるところ。  
       
   

藤岡悠一郎(平成14年度入学)は、2006年2月1日よりナミビアにおいて「乾燥地域における樹木利用の変容と植生動態」を研究テーマとして調査を実施しました。

 
   
  (3)現地ステーション機能の整備:
    前年度まで在ザンビア日本大使館勤務の日本人宅を借用して、オフィスおよび連絡機能を保持していましたが本年度には転勤されたため、現在コンピュータはJICAザンビア事務所の調整員宅に移管されて通信・連絡業務をおこなっています。本年度には当プログラムを通じてザンビアに派遣された研究者を欠いていたため情報の収集・集積はおこなえませんでしたが、最終年度にはザンビア大学経済社会研究所と連携して、活動記録、データベース(英語版)の集成をおこなう予定です。  
   
  (4)南部アフリカ地域研究会の活動:
   

南部アフリカ地域研究会

  • 第5回  2005年5月12日
     「ナミビア北部の民族文化」高田明
     「ジンバブエにおける都市とジェンダー:居住権の歴史的変遷について」飯田雅史

  • 第6回  2005年6月9日
    「ナミビア北部におけるCattle Postの展開」藤岡悠一郎
    「湖に街ができるまで」中山節子
    「ザンベジ川氾濫原におけるロジ社会の生業構造とその変化」岡本雅博
    「ナミビア北西部の砂漠ゾウに関わる自然環境と人間活動について」吉田美冬

  • 第7回  2005年7月14日
    「狩猟採集民サンの再定住計画」丸山淳子
    「ザンビア東部における社会変容と農地利用の変化」吉川竜太
    「農からみる土地資源:ザンビアにおける作物栽培を中心に」村尾るみこ
    「ザンビア南部半乾燥地域におけるソルがム栽培」淡路和江

  • 第8回  2005年7月21日
    長倉、菅野が研究計画を発表。

  • 第9回  2006年2月3日 
    ワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」予行
    淡路和江、村尾るみこ、丸山淳子

  • 第10回  2006年2月9日 
    ワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」予行
    岡本雅博、吉田美冬、中山節子
国内ワークショップの開催
  • 「土地」から展望する南部アフリカ−自然と向き合う、変化を生き抜く−
    2006年2月18日  於:東京外国語大学本郷サテライト
    (共催:21世紀COEプログラム、ザンビア・フィールド・ステーション 、日本アフリカ学会関東支部)

    このワークショップは、平成18年度に開催される国際ワークショップの準備段階として、これまで臨地研究の実績がつまれてきた地域の成果をもとに、南部アフリカに共通したテーマの深化と論点の明確化を目的として開催されました。開催にあたっては、21世紀COE事務局研究成果等推進委員会の財政的援助、および日本アフリカ学会関東支部の協力を得ました。シンポジウムのタイトルは、南部アフリカ研究会の大学院生が検討した結果、それぞれの研究テーマを横切る共通のトピックとして選ばれたものです。
     話題提供者は、本研究科の大学院生6名と、東京大学大学院総合文化研究科所属の飯山みゆき氏、コメンテータには関東でアフリカ研究を推進されている方々にお願いしました。 ワークショップを東京で開催した目的は、我々が推進してきたミクロレベルのフィールド研究と東京の研究者が推進しているマクロレベルの経済・社会研究との交流・接点を見いだすことにありました。この点は、コメンテータの方々を中心として生産的な議論が展開されました。詳細はザンビアFSホームページの解題を参照してください。

    【セッション1】農業技術からみる「土地」の利用
    コメンテータ:半澤和夫(日本大学)
    「ザンビア南部半乾燥地域におけるソルガム栽培」 淡路和江(京都大学)
    「砂土に茎を植える技術−ザンビア西部におけるキャッサバ栽培と土地の利用−」 村尾るみこ(京都大学)

    【セッション2】エンカウンターとしての水辺
    コメンテータ:船田クラーセンさやか(東京外国語大学)
    「ロジ社会の成立基盤としてのザンベジ川氾濫原」 岡本雅博(京都大学)
    「砂漠ゾウ」と牧畜民との関係性の変容−季節河川の利用をめぐって−」 吉田美冬(京都大学)
    「湖に『まち』をつくる−マラウイ湖漁撈社会変容における帰還労働移動者受容−」 中山節子(京都大学)

    【セッション3】社会変動のなかの「土地」
    コメンテータ:児玉谷史朗(一橋大学)
    「ザンビア東部における社会変動と農地利用の変化−チェワ農民による新しい畑の創出をめぐって−」 吉川竜太(京都大学)
    「ボツワナの再定住地における狩猟採集民サンの居住地選択」 丸山淳子(京都大学/日本学術振興会特別研究員)
    「南アフリカ共和国旧トランスカイ農村における土地利用の実態」 飯山みゆき(東京大学)

 
     
    写真5. 講演者とコメンテータの面々  
       
    写真6.多数参加いただいた方々   写真7.神楽坂「トライブズ」にて夜遅くまでおこなわれた反省会  
   
  (5)ザンビアFSに関連する研究業績:
   

論文など

  • Araki, S., 2005. Forest use and restoration in African savanna from farmer's view on agriculture, forest and land, In Hiramatsu, K., (ed.), “Proceedings of the 7th Kyoto University International Symposium, 2005, November 23-24, 2005, Thailand”, 69-81.
  • Fujioka, Y., 2005. Vegetation change and use of parms as a building material by Ovambo agro-pastoralist in north-central Namibia, African Study Monographs, Supplementary Issue, 30: 89-105.
  • 藤岡悠一郎,2005.「ナミビア北部における植生変化と農牧民オヴァンボの建材利用の変遷」,『アフリカ研究』, 66:47-62.
  • 藤岡悠一郎,2005.「エグンボ・迷路状コンパウンド」『世界住居誌』昭和堂,280-281.
  • 水野一晴,2005.『ひとりぼっちの海外調査』古今書院.
  • 水野一晴,2006.「自然特性と大地域区分」『新世界地理−大地と人間の物語 第11巻:アフリカT』朝倉書店(印刷中).
  • Murao, R., 2006. A study on the shifting cultivation system in Kalahari woodland, western Zambia, In Shigeta, M., & Y. D. Gebre, (eds.), "Environment, Livelihood and Local Praxis in Asia and Africa,"African Study Monographs, Supplementary Issue, No. 29: 95-105. (in press).
  • 島田周平,2005.書評:杉村和彦著(2004)「アフリカ農民の経済−組織原理の地域比較」『文化人類学』69(3): 460-465.
  • Takada, A., 2005. Early vocal communication and social institution: Appellation and infant verse addressing among the Central Kalahari San. Crossroads of Language, Interaction, and Culture, 6: 80-108.
  • Takada, A., 2005. Mother-infant interactions among the !Xun: Analysis of gymnastic and breastfeeding behaviors. In B. S. Hewlett & M. E. Lamb (eds.), Hunter-gatherer childhoods: Evolutionary, developmental, and cultural perspectives,New Brunswick, NJ: Transaction Publishers, 289-308.
  • Takada, A., 2005. The importance of gesture and grammar in displaying directional markers: Evidence from the San of the Central Kalahari. In K. Sugawara (Ed.), Construction and distribution of body resources: Correlations between ecological, symbolic and medical systems.Tokyo, Japan: The head office of the project on "Distribution and sharing of resources in symbolic and ecological systems: Integrative model-building in anthropology", 31-55.
  • Takada, A., 2005. Comment on “Parent-Offspring weaning conflicts among the bofi farmers and foragers of Central Africa” by Fouts, H. N., B. S. Hewlett and M. E. Lamb, Current Anthropology, 46(1): 44-45.
  • 高田明,2005.「砂漠のトポグラフィ:セントラル・カラハリ・ブッシュマンのナヴィゲーション実践」『通信』112:59-60,東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所.
学会などにおける口頭発表
  • 秋山裕之,2005.「子どもを庇護する社会的装置−セントラル・サンの事例を中心に」日本アフリカ学会第42回学術大会,2005年5月,於:東京外国語大学.
  • 淡路和江,2006.「ザンビア南部半乾燥地域におけるソルガム栽培」ワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」2006年2月18日,於:東京外国語大学本郷サテライト.
  • 荒木茂,2005.「北部ザンビアにおける農業開発と在来農業−ザンビアにおける新しい農民像の模索」日本アフリカ学会第42回学術大会研究発表要旨集,87,2005年5月29日,於:東京外国語大学.
  • 藤岡悠一郎,2005.「都市近郊に住む農牧民オヴァンボの昆虫食における近年の変化」日本アフリカ学会第42回学術大会,2005年5月,於:東京外国語大学.
  • 丸山淳子,2005.「南部アフリカ狩猟採集民サンの再定住にともなう社会関係の再編−『ヘッドマン』の選出過程に注目して−」日本アフリカ学会第42回学術大会,2005年5月,於:東京外国語大学.
  • 丸山淳子,2006.「ボツワナの狩猟採集民サンの居住地選択」COEワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」2006年2月18日,於:東京外国語大学本郷サテライト.
  • 丸山淳子,2006.「開発政策と先住民運動のはざまで:再定住地に暮らすセントラル・カラハリ・サンの生活から」国立民族学博物館共同研究会「『先住民』とはだれか?─先住民族イデオロギーの潜勢的/顕在的形態とその社会歴史的背景に関する研究」2006年1月14日,於:東京外国語大学.
  • 水野一晴,2005.「ナミブ砂漠クイセブ川流域の自然環境の変化と住民生活」日本アフリカ学会第42回学術大会,2005年5月,於:東京外国語大学.
  • 村尾るみこ,2005.「ザンビア西部におけるキャッサバ栽培の展開」日本アフリカ学会第42回学術大会,2005年5月,於:東京外国語大学.
  • 村尾るみこ,2005.「砂土に茎を植える技術ーザンビア西部におけるキャッサバ栽培と土地の利用」ワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」2006年2月18日,於:東京外国語大学本郷サテライト.
  • 中山節子,2006.「湖に『まち』をつくる:マラウイ湖漁撈社会変容における帰還労働移動者受容」ワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」2006年2月18日,於:東京外国語大学本郷サテライト.
  • 中山節子,2006.「マラウイ湖漁撈者による漁獲分配規範の変容過程」モラル・エコノミー研究会,2006年3月26日,於:京都。
  • 岡本雅博,2006.「ロジ社会の成立基盤としてのザンベジ川氾濫原」ワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」2006年2月18日,於:東京外国語大学本郷サテライト.
  • 高田明,2006.「養育行動の文化的構造再考」. 大会準備委員会企画シンポジウム: 子育てという文化. 日本発達心理学会第17回大会発表論文集, p.113. 於: 九州大学. 2006・3・20-22.
  • Takada, A. 2006. Beyond speech: Navigation practices of the Central Kalahari San. Paper presented at the seminar, "Multimodal interaction and landscape", Max Plank Institute, Nijmegen, 16th January 2006.
  • Takada, A. 2006. Naming practices among the Central Kalahari San (G|ui and G||ana): An anthropological approach on early vocal communication. Paper presented at the 2nd International Symposium on Khoisan Languages and Linguistics, "Genesis and Development: In memory of Pastor Eliphas Eiseb". Riezlern, Germany, January 8-12.
  • 高田明 2005. 「セントラル・カラハリ・サンの養育者-乳児間相互行為における「アセスメント」」. 第5回ヒューマンサンエンス研究会. 於:大阪大学人間科学部. 2005・11・8.
  • 高田明 2005. 「狩猟採集民の社会における移動生活と養育行動」. 一般公開シンポジウム: 異文化にみる子どもの発達. 第21回日本霊長類学会. 於:倉敷市芸文館・別館. 2005. 7. 1-3. (霊長類研究, 21 Supplement, vii)
  • Takada, A. 2005. Activating ecological knowledge: Navigation practices in the Kalahari Desert. Paper presented at the 27th Annual meeting of the Cognitive Science Society, Stresa, Italy, July 21-23. Abstracts, p.2558.
  • Takada, A. 2005. Interplay between gesture and deictic: An analysis of indexical expressions among the San of the Central Kalahari. Paper presented at the 9th International Pragmatics Conference, Riva del Garda, Italy, July 10-15. Abstracts, pp.352-353.
  • 梅川通久,荒木茂,2005.「クリッカブル・マップを用いた地域研究画像データベースの集成」,東京大学空間情報科学研究センター第8回年次シンポジウム研究アブストラクト集,35,2005年9月28日,於:東京大学山上会館.
  • 吉田美冬,2005.「ナミビア・カオコランドの砂漠ゾウにかかわる自然環境と人間活動について」日本アフリカ学会第42回学術大会,2005年5月,於:東京外国語大学.
  • 吉田美冬,2006.「ナミビア北西部乾燥地域における自然環境をめぐるゾウと人の関係」ワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」2006年2月18日,於:東京外国語大学本郷サテライト.
  • 吉川竜太,2005.「ザンビア東部における社会変容と農地利用の変化 - チェワ農民による新しい畑の創出をめぐって-」総合地球環境学研究所レジリアンス研究会,2005.7,於:京都.
  • 吉川竜太,2005.「ザンビア東部における社会変動と農地利用の変化 - チェワ農民による新しい畑の創出をめぐって-」ワークショップ「『土地』から展望する南部アフリカ」2006年2月18日,於:東京外国語大学本郷サテライト.
学位論文
  • 淡路和江,2006.「ザンビア南部半乾燥地におけるソルガム栽培−干ばつ時の作物の生育と農民の戦略の視点から−」2006年3月,博士予備論文,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科.
  • 吉川竜太,2005.「ザンビア東部における社会変容と農地利用の変化 - チェワ農民による新しい畑の創出をめぐって-」2005年6月,博士予備論文,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科.
  • 吉田美冬,2006.「ナミビア北西部乾燥地域の自然環境をめぐるゾウと人の関係性の変容」2006年3月,博士予備論文,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科.
 

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