:: 平成17年度 フィールド・ステーション年次報告
エチオピア
  (1)研究活動:
   

エチオピア・フィールド・ステーション(EFS)は、首都アジスアベバに拠点をおき、南部諸民族州の南オモ地域にサブ・ステーションを設けて活動をおこなっています。
アジスアベバと南オモ地域のサブ・ステーションのそれぞれのステーションにおいてセミナーをおこないました。アジスアベバにおいては、2006年2月8日に宮田寛章(平成17度入学)が臨地研究の中間報告をおこない、重田眞義(ASAFAS教員)、森元泰行(国際植物遺伝資源研究所・サハラ以南アフリカ地域ナイロビ事務所・民族植物学研究員)、孫暁剛(COE研究員)、金子守恵(COE研究員)、佐川徹(平成12年度入学)、伊藤義将(平成15年度入学)、とともに活発な議論をおこないました。
2006年2月5日から2月18日まで、重田眞義(ASAFAS教員)、森元泰行(国際植物遺伝資源研究所・サハラ以南アフリカ地域ナイロビ事務所・民族植物学研究員)、孫暁剛(COE研究員)、金子守恵(COE研究員)、佐川徹(平成12年度入学)、川瀬慈(平成13年度入学)、伊藤義将(平成15年度入学)は、南部エチオピアを中心にスタディツアーをおこないました。スタディツアーでは、コンソの集約的な農法について見学し、在来技術と開発のポジティブな側面について検討したほか、南西部のエンセーテを基盤とした生業活動を営む地域において、庭畑の利用や栽培植物と人とのかかわりについて調査をすすめました。
国際ワークショップの開催
2006年2月4日・5日、アジスアベバとアルバミンチにおいて、「文化と開発のポジティブな関係:東アフリカ多民族共生社会の構築(Positive Relationships between Culture and Development in East Africa: Analysis of Multi-Ethnic Context)」というテーマで、国際ワークショップをおこないました。趣旨、プログラム、参加者は以下のとおりです。

・趣旨
2003年の国際ワークショップ開催以来、エチオピアではアジスアベバ大学社会科学部と連携してASAFAS教員、院生、研究員が各地で臨地教育・研究を継続してきました。今回のワークショップでは、エチオピア・フィールド・ステーションの共通研究テーマ「東アフリカ多民族共生社会の構築をめざして」に関連して、在来の知識・技術・資源の持続的な利用とそれをめぐる管理システムや社会的な規範が開発実践の場面においてポジティブに機能する可能性について、各参加者がフィールドのデータを持ち寄って議論します。エチオピアにおいて開発実務にたずさわる専門家の参加をあおぎ、研究と実践の両面から意見を交換します。

・Prospectus
In 2003, we had an International Workshop of 21st Century COE Program, “Aiming for Integrated Area Studies” in Addis Ababa, Ethiopia. Since then, all members of Ethiopia field station who have participated in the workshop, have kept conducting fieldwork and have had seminars jointly with the department of Sociology and Anthropology, Addis AbabaUniversity. Pursuant to the aim of Ethiopia field station: "Creation of Multidimensional Symbiotic Society in North East Africa and the Role of Area Studies", we are planning to organize another workshop which will focus on the positive relationships between culture and development in East Africa. The workshop will bring together both Ethiopian and foreign experts and researchers in the fields of culture and development. We hope the workshop will provide an excellent venue for the participants to exchange views on how cultural practice, values and social norms can positively contribute to development. We will examine several case studies of indigenous knowledge, culture-based resource management practices, and community-based technology, and discuss how these practices can be integrated into planning and practicing development in East Africa.

・Program
(Saturday 4th February, Ras Amba Hotel, Conference Room)

9:20-9:30 Opening Speech Masayoshi Shigeta
9:30-9:40 Introductory remarks Bekele Gutema
9:40-10:10 African indigenous knowledge and the potential for development resources Gebre Yntiso
10:10-10:40 Creativity and indigenous techniques in Southwestern Ethiopia: The case of the women potters among the Ari Morie Kaneko
10:40-11:00 Tea Break
11:00-11:30 Gender and positive cultural practices among the Sidama, Southwestern Ethiopia Dilu Teshome
11:30-12:00 Female-centered social space in the ’patriarchal’ pastoral society: Wives’ activities in the space of coffee drinking among the Daasanetch Toru Sagawa
12:00-13:30 Lunch Break
13:30-14:00 Sustainable plant use in Gera, the forest area of Southwestern Ethiopia Yoshimasa Ito
14:00-14:30 Belete-Gera regional forest priority area, local wisdom on participatory forest management Mohammed Seid
14:30-15:00 A potential for development among the Rendille pastoralists in Northern Kenya Sun Xiaogang
15:00-15:20 Tea Break
15:20-15:50 Improving conservation through better understanding of factors that enhance and maintain landrace diversity at farm level: The case of the bottle gourd in Kenya Yasuyuki Morimoto
15:50-16:10 The creative aspect of the code of communication shared by Ethiopian minorities Itsushi Kawase
16:10-16:30 Tea Break
16:30-17:30 Round Table Discussion

(Sunday 5th February)
Move to Arba Minch. Continuation of Round Table Discussion and Study Tour

・List of Participants
Bekele Gutema SoSA*, Addis AbabaUniversity
Dilu Teshome SoSA, Addis AbabaUniversity
Gebre Yntiso SoSA, Addis AbabaUniversity
Hisada, Shinichiro JICA
Itakura, Junko Japan Embassy
Ito, Yoshimasa ASAFAS**, KyotoUniversity
Iwasawa, Kumiko Japan Embassy
Kaneko, Morie ASAFAS, KyotoUniversity
Kawase, Itsushi ASAFAS, KyotoUniversity<
Mohammed Seid JICA
Morimoto, Yasuyuki IPGRI***
Sagawa, Toru ASAFAS, KyotoUniversity
Saito, Naoki JICA
Scarett Lopez Freeman Fulbrite student
Serizawa, Misako Japan Embassy
Shigeta, Masayoshi ASAFAS, KyotoUniversity
Sugita, Eiji JICA
Sun Xiaogang ASAFAS, KyotoUniversity
Tonegawa, Yoshiko Japan Embassy
Uno, Junko JICA
* SoSA: Department of Sociology and Social Anthropology, Addis AbabaUniversity
** ASAFAS: GraduateSchool of Asian and African Area Studies, KyotoUniversity
*** International Plant Genetic Resources Institute

広報活動
・2005年4月から10月は、関係者の業績の更新、本体HPへのリンクなどを更新しました。10月以降は、COE研究員(金子守恵・任期:10月〜3月末)が、新たにページを追加したり更新したりする作業を毎月1回以上おこなってきました。
・ ホームページと連動したメールマガジン「エチオピア・フィールド・ステーションだより」は、COE研究員を中心に立ち上げた編集委員会によって11月以来現在までに6号が発行されており、4月3日現在の読者数は68人です。
*登録はこちらから→http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/efs/j/magazine.html

【エチオピア・フィールド・ステーション(EFS)・ホームページの主な新規作成ページ】
・ メルマガ「エチオピア・フィールド・ステーションだより」の登録ページとバックナンバー掲載
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/efs/j/magazine/001.html(日本語)
・ 2006年2月にアジスアベバで開催した国際ワークショップの案内、プログラム、発表要旨
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/efs/j/workshop.html(日本語)
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/efs/e/workshop2006.html(英語)
・ 同上ワークショップの報告と同時に開催したスタディツアーの模様の報告
http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/efs/j/excursion/studytour1.html(日本語)
ttp://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/efs/j/excursion/studytour2.html(日本語)
・ メンバーの移動や業績の追加などの更新をおこないました。

 
     
    1.国際ワークショップで発表をおこなう伊藤義将(平成15年度入学) 2.南オモ・サブステーションのセミナーにて、エチオピア西南部の生業システムについて議論をおこなう重田眞義(ASAFAS教員)、宮田寛章(平成17度入学)、伊藤義将(平成15年度入学)、佐川徹(平成12年度入学)、孫暁剛(COE研究員、ナイロビ・フィールド・ステーション)森元泰行(国際植物遺伝資源研究所サハラ以南アフリカ地域ナイロビ事務所、民族植物学研究員)  
     
    3.壁面の補修作業を終えた南オモ・サブステーション 4.エンセーテの花を解剖しながらその説明をしてくれるマキンタ・ヲイダキさんと質問する宮田寛章(平成17度入学)  
   
  (2)共同研究の推進:
    アジスアベバ大学社会科学部人類学社会学科ゲブレ・インティソ氏を中心に南オモ地域における地域研究と開発実践のポジティブな関係について共同研究をすすめました。同氏は2005年7月より3ヵ月間ASAFASの客員教授として来日されました。
科研費「アフリカ型生業システムの環境保全機能に関する地域研究」による共同研究をアジスアベバ大学社会科学部人類学社会学科の教員および大学院生とすすめました。
川瀬慈(平成13年度入学)は、2006年2月28日、アジスアベバ大学エチオピア研究所において、Visual Anthropology Seminarに参加・発表して、臨地研究の中間報告("Lalibalocc -Living in the Endless Blessing-")をおこない、エチオピア研究にたずさわるエチオピア人および外国人研究者NFOと活発な議論をかわしました。
 
   
  (3)学生の派遣:氏名(入学年度)・渡航期間・利用したFS・調査経費・研究テーマ:
   

ベル・アサンテ(平成14年度入学)・05.9/3-05.11/28・エチオピアFS・別資金・「文化的実践としての篭作りの伝統−エチオピア、ハラールの事例から」
宮田寛章(平成17年度入学)・05.11/4-06.3/20・エチオピアFS・別資金・「エチオピア西南部におけるエンセーテを基盤とした農耕活動に関する生態人類学的研究」
伊藤義将(平成15年度入学)・05.12/8-06.3/31・エチオピアFS・当プログラム・「エチオピア南西部高地森林域における野生植物利用:ジンマ郡ゲラ行政区にすむ人々と「ゲラの森」との関係」
川瀬慈(平成13年度入学)・06.1/16-06.3/17・エチオピアFS・別資金・「エチオピアの吟遊詩人アズマリとラリベロッチをめぐる音楽人類学的研究」
佐川徹(平成12年度入学)・06.1/25-06.3/31・エチオピアFS・当プログラム・「エチオピア西南部ダサネッチの暴力と平和に関する研究」

 
   
  (4)教員の派遣:
   

重田眞義(ASAFAS教員)は、2005年11月5日から11月25日までの間、エチオピアにおいて、ベル・アサンテ(平成14年度入学)、宮田寛章(平成17度入学)の臨地教育をおこないました。
金子守恵(COE研究員)は、2005年11月5日から11月25日までの間、エチオピアにおいて「アフリカ型生業システムの環境保全機能に関する地域研究」の調査およびエチオピア・フィールド・ステーションの運営管理をおこないました(別資金)。
重田眞義(ASAFAS教員)は、2006年2月3日から2月20日までの間、エチオピアにおいて国際ワークショップを準備・開催し、その後宮田寛章(平成17度入学)、伊藤義将(平成15年度入学)、川瀬慈(平成13年度入学)、佐川徹(平成12年度入学)の臨地教育をおこないました。
金子守恵(COE研究員)は、2006年1月26日から3月17日までの間、エチオピアにおいて「アフリカ型生業システムの環境保全機能に関する地域研究」の調査およびエチオピア・フィールド・ステーションの運営管理をおこないました(別資金)。

 
   
  (5)フィールド・ステーションの整備:
    EFSでは2003年7月から民間の宿泊施設を借り上げて、教育研究活動の基地としてきました。また、南部諸民族州の南オモ地域メツァ村にサブ・ステーション(南オモ・サブ・ステーション)を設けて、周辺地域で研究活動をおこなうASAFAS院生の拠点としてきました。いずれも、随時セミナーや共同研究会を開催しました。
EFSではR-BGAN衛星通信システムを活用して、サブ・ステーション、京都、各派遣院生のフィールドとの間で随時電子メールによる連絡をとれる体制を整備、発展しました。
アジスアベバFSと南オモ・サブ・ステーションにある調査機器の維持・管理をおこないました。
南オモ・サブ・ステーションにある既設の備品の維持・管理をおこないました。
 
   
  (6)関連する教員、大学院生の研究業績:
    編著書
  • Masayoshi Shigeta, 2005, Environment, Livelihood and Local Praxis in Asia and Africa, African Study Monographs, Supplementary Issues, No. 29 (forthcoming).
  • 重田眞義、(印刷中)「日本ナイル・エチオピア学会第13回学術大会公開シンポジウム『まなぶ・かかわる・つくりだす:フィールドワークの現場からみえてくる世界』」、JANESニュースレター.
論文、その他
  • 重田眞義、2005、書評(『人間にとって農業とは何か』末原達郎著)、アフリカ研究、No.66: 69-71.
  • 重田眞義、2005、「生き物を殺して食べるということ」ビオストーリー、 Vol.3:86-87.
  • 重田眞義、2005、「『夢』と『うつつ』の相互浸透」『夢・うつつ・まぼろし』睡眠文化研究所・高田公理編、インターメディカル、206-208.
  • Morie Kaneko, 2005, "Learning Process of Pottery Making in Ari people, Southwestern Ethiopia", In Environment, Livelihood and Local Praxis in Asia and Africa, eds. Shigeta, M. & Y. Gebre. African Study Monographs. Supplementary Issues, No. 29(forthcoming).
  • 金子守恵、2005、「地縁技術としての土器づくり」アフリカ研究、No.67、1-20.
  • 金子守恵、(印刷中)「新刊紹介:篠原徹著、2005『自然を生きる技術』吉川公文館、207頁」JANESニュースレター.
  • Nobuko Nishizaki, 2005, "Differing Local Attitudes Toward ConservationPolicy: A Case Study of Mago National Park, ETHIOPIA" In Environment, Livelihood and Local Praxis in Asia and Africa. eds. Shigeta, M. & Y. Gebre. African Study Monographs, Supplementary Issues, No. 29 (forthcoming).
  • Makoto Nishi, 2005, "Making and Unmaking of the Nation-State and Ethnicity in Modern Ethiopia: A Study on the history of Silte people"K. Shigeta & Y. D. Gebre eds., "Environment, Livelihood and Local Praxis in Asia and Africa" African Study Monographs, Supplementary Issues, No. 29 (forthcoming).
  • Itsushi Kawase, 2005,"Musical performance and Self-designation of Ethiopia Minstrels: Azmari", In Environment, Livelihood and Local Praxis in Asia and Africa, eds. Shigeta, M. & Y. Gebre, African Study Monographs, Supplementary Issues, No. 29(forthcoming).
  • Itsushi Kawase, 2005, "Enzata", In Siegbelt Uhlig (ed.). The Encyclopaedia Aethiopica vol.2, Harrasowitz Verlag・Wiesbaden: 327-328.
  • Itsushi Kawase and Mesffin Messelle, "Lalibalocc", In Siegbelt Uhlig (ed.), The Encyclopaedia Aethiopica vol.3, Harrasowitz Verlag・Wiesbaden (forthcoming)
  • 山本雄大、印刷中、「チャット市の町」ビオストーリー、Vol.5.
  • Belle Asante, 2005,"Ge Mot: traditional basketry in the old walled city of Harar, Ethiopia ", In Environment, Livelihood and Local Praxis in Asia and Africa, eds. Shigeta, M. & Y. Gebre, African Study Monographs, Supplementary Issues, No. 29(forthcoming).
  • Belle Asante, 2006, "Harar: Introduction", In Siegbert Uhlig, ed. Encyclopaedia Aethiopica, Vol. 2:1012-1013. Harrassowitz Verlag, Wiesbaden.
  • Belle Asante, 2006, "An Introduction to African Basketry", In Proceedings of the IVth International Congress of Ethnobotany, Istanbul, Turkey, August21-26, 2005. (Exhibition Catalog Baskets of the World: The Social Significance of Plaited Crafts.)
  • Belle Asante, 2006, "Reviving sustainable plant-based crafts when recent trends favor synthetic fiber usage: Stylistic vicissitudes of Harari baskets in Ethiopia", In Proceedings of the IVth International Congress of Ethnobotany, Istanbul, Turkey, August21-26, 2005.
  • Yoshimasa Ito, 2005, "Wild Plant Utilization in the Highland Forest Area of Southwestern Ethiopia: Relationships between People and the Bosona Forest in Gera Wereda", Proceedings of the 7th Kyoto university international symposium on "Coexistence with nature in a 'Glocalizing' world: field science perspectives" : 165-174.
学会などにおける口頭発表
  • Megumi KAJI (Research Institute on Sleep and Society)・Masayoshi SHIGETA (Kyoto University) ・Yukio TOYODA (Rikkyo University),"How Japanese switch their sleep setting and attitude from waking to sleeping: Analysis of sleep habits in contemporary Japan", 11th international conference of the EAJ. University of Vienna, Austria, August31-September3, 2005.
  • Masayoshi Shigeta, "Origins and dynamics of enset landrace diversities in Ethiopia: promising clues for indigenous conservation activities", at the IVth International Congress of Ethnobotany, YeditepeUniversity, Istanbul-Turkey, August21-26, 2005.
  • 重田眞義、「アフリカ型生業システムの持続性:エチオピア高地における18年間の定期市観察から」日本アフリカ学会第42回学術大会(於東京外国語大学、2005年5月28-29日)
  • 重田眞義、「報告1:睡眠文化研究の視座(分科会:人間はどのようにして眠ってきたか−睡眠への文化人類学的接近)」日本文化人類学会第39回研究大会(於北海道大学、2005年5月21-22日)
  • 重田眞義、「エチオピアの教育制度改革と地域社会の対応:南オモにおけるNPO法人アジアとアフリカをつなぐ会の活動から」(西真如、金子守恵、鈴木郁乃、ゲブレ・インティソとの共著)日本ナイル・エチオピア学会第14回学術大会(於千曲市、2005年4月16-17日).
  • Morie Kaneko, "Creativity and indigenous techniques in Southwestern Ethiopia: the case of women potters among the Ari", 21st Century COE Program ‘Aiming for COE Integrated Area Studies’ International Workshop in Ethiopia: Positive Relationships between Culture and Development in East Africa, Addis Ababa and Arba Minch, Ethiopia, February 4-5, 2006.
  • Morie Kaneko, "Techno-lifehistory of Pottery Makers in Southwestern Ethiopia: Understanding the change of technique in their orbit of life", World Archaeological Conference, Osaka, Japan, January 12-15, 2006.
  • Morie Kaneko, "Some rationales of open-firing techniques by women pottery makers among the Ari, Southwestern Ethiopia", World Archaeological Conference, Osaka, Japan, January 12-15, 2006. (Poster presentation)
  • 金子守恵、「地縁技術としての土器づくり:エチオピア西南部アリの女性職人による土器の野焼き」日本アフリカ学会第42回学術大会(於東京外国語大学、 2005年5月28-29日)
  • 金子守恵、「身体技法にみるテクノ・ライフヒストリー:エチオピア西南部アリ女性職人の土器づくり」日本文化人類学会第39回研究大会(於北海道大学、2005年5月21-22日)
  • 西崎伸子、「野生動物保護に対する地域住民の意識変容:エチオピア西南部における「鳥獣害」をめぐって」日本アフリカ学会学術大会第42回学術大会(於東京外国語大学、2005年5月28-29日)
  • Toru Sagawa, "Female-centered social space in the ’patriarchal’ pastoral society: Wives’ activities in the space of coffee drinking among the Daasanetch", 21st Century COE Program ‘Aiming for COE Integrated Area Studies’ International Workshop in Ethiopia: Positive Relationships between Culture and Development in East Africa, Addis Ababa and Arba Minch, Ethiopia, February 4-5, 2006.
  • 西真如「住民組織の活動と公共空間:エチオピアのグラゲ道路建設協会」日本文化人類学会第39回研究大会(於北海道大学、2005年5月21-22日).
  • Itsushi Kawase, "Sociolinguistic aspect of Azmari and Lalibalocc: the argot as a self-imposed group marker" International Conference on Endangered Language of Ethiopia, Addis AbabaUniversity, April, 2005.
  • Belle Asante, "The quandary of sustaining plant-based basketry when novel trends favor synthetic fiber usage: stylistic vicissitudes of Harari baskets in Ethiopia", Fourth International Congress of Ethnobotany, Istanbul, Turkey, August21-26, 2005.
  • Belle Asante, "Stylistic vicissitudes of Harari baskets in Ethiopia: Recent departures from a plant-based tradition. Fourth International Congress of Ethnobotany, Istanbul, Turkey, August21-26, 2005. (Poster Presentation, Exhibition Participant)
  • Yoshimasa Ito, "Wild Plant Utilization in the HighlandForest Area of Southwestern Ethiopia: Relationships between People and the BosonaForest in Gera Wereda", The 7th KyotoUniversity International Symposium on "Coexistence with Nature in a 'Glocalizing' World," Bangkok, November 23-24, 2005.
  • Yoshimasa Ito, "Sustainable Plant Use in Gera, the Forest Area of Southwestern Ethiopia", 21st Century COE Program ‘Aiming for COE Integrated Area Studies’ International Workshop in Ethiopia: Positive Relationships between Culture and Development in East Africa, Addis Ababa and Arba Minch, Ethiopia, February 4-5, 2006.

映像作品: 上映歴 (*上映前後に作品に関する背景説明やディスカッションをおこなった)

川瀬慈『僕らの時代は』

  • 第13回現代中東イスラム世界・フィールド研究会 京都大学 2005年9月10日*
  • 神戸市外国語大学国際関係学科(担当:増田研) 2005年9月22日*
  • 中央大学総合政策学部(担当:中沢新一) 2005年11月25日*
  • 日本映像民俗学の会 新宿 2005年11月25日*
  • 京都人類学研究会12月季節例会 2005年12月23日*
  • アフリカ現代都市文化研究会 名古屋大学 2006年1月14日* 
  • MANABU会 JICAエチオピア 2006年3月6日*

Itsushi Kawase,"Kids got a song to sing"(『僕らの時代は』英語版)

  • ハンブルグ大学 Asien-Afrika-Institut Mar. 15, 2006*

川瀬慈『ラリベロッチ-終わりなき祝福を生きる-』

  • 日本ナイル・エチオピア学会第14回学術大会 長野県千曲市戸倉創造館 2005年4月16日*
  • 日本アフリカ学会第42回学術大会『映像フォーラム』 東京外国語大学 2005年5月29日*
  • 平成17年度日本エチオピア協会総会 JICA広尾 2005年6月25日*
  • 龍谷大学国際文化学部(担当:小林直明) 2005年7月1日
  • インディーズフィルムフェスティバル2005 長野市、松本市 2005年10月21,22日

Itsushi Kawase,"Lalibalocc- Living in the endless blessing-" (『ラリベロッチ-終わりなき祝福を生きる-』英語版)

  • Department of Languages and Cultures of Africa ライデン大学 (担当: Daniela Mellora) Oct.15, 2005
  • Department of Music ハーバード大学(担当: Kay Kaufman Shelemay)Nov.30, 2005
  • Asien-Afrika-Institut ハンブルグ大学Jan.17* March.15, 2006*
  • Institut fur Linguistik ケルン大学 Jan.18, 2006*
  • Visual Anthropology Seminar, Institute of Ethiopian Studiesアジスアベバ大学 Feb.28, 2006*
  • 映像アーカイブへの所蔵予定
    CEAS (Center for the Study of Social Anthropology at the ISCTE in Lisbon)
    Harvard University Film Archive

フォーラム・講演

  • 金子守恵【パネリスト】「こうやって、こうやって、つくるのよ:農耕民アリの女性職人による土器づくりの習得過程」第21回日本霊長類学会大会公開シンポジウム(於倉敷市芸文館・別館1階「アイシアター」、2005年7月2日
学位論文

【博士予備論文】

  • 伊藤義将、2005 『エチオピア南西部高地森林域における野生植物利用:ジンマ郡ゲラ行政区に住む人々と「Geraの森」との関係』、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・博士予備論文.

【学位論文】

  • 金子守恵、2005 『文脈化される土器づくりの過程−エチオピア西南部オモ系農耕民アリの女性職人による地縁技術の習得・実践・創造』、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・博士学位論文.
  • 西真如、2005 『対抗的な公共性を創出する住民組織の活動』、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・博士学位論文.

 

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