Zambia Field Station
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セッション3       >>セッション1 >>セッション2

会変動のなかの「土地」
南部アフリカでは、植民地化の進行にともなってヨーロッパ系入植者による土地の大規模な囲い込みがおこり、地元の従来の土地保有のあり方が「慣習法」として強化されたという歴史的背景がある。独立・民主化後も植民地遺制の影響は強く、土地保有のみならず、地域住民による土地利用のあり方までもが、植民地時代の政策によって規定されたものとしてとらえられる傾向があった。しかし本セッションでは、地域住民の土地利用を不変的なものとしてとらえるのではなく、人々の土地との可変的な関わりと多様な土地利用の展開に注目し、近年の南部アフリカのマクロな政治経済変動との関連でとらえなおすことを目的とする。

本セッションの発表はいずれも、この2、30年間の政治経済の変動が人々の生活に直接的に影響を与えた地域を対象とする。吉川はザンビアにおける80年代からの農業流通に関する政策、丸山はボツワナの再定住をともなう開発政策、そして飯山は南アフリカ都市部の雇用に関わる経済政策をとりあげ、そのなかで地域住民が土地との関わり方をどのように変化させてきたのかを論じる。そして居住地や農地など日常生活を営むうえで重要となる土地の利用のあり方を人々がいかにして再編しながら、政策の変遷によって生じた変化に対応しているのかを明らかにすることで、南部アフリカの「土地」に対する新たな理解を深めたい。

14:50〜15:10
ザンビア東部における社会変動と農地利用の変化―チェワ農民による新しい畑の創出をめぐって― 吉川竜太(京都大学)

15:10〜15:30
ボツワナの再定住地における狩猟採集民サンの居住地選択 丸山淳子(京都大学/日本学術振興会特別研究員)

15:30〜15:50
南アフリカ共和国旧トランスカイ農村における土地利用の実態 飯山みゆき(東京大学)

15:50〜16:20
コメント・質疑応答

座長:高田明(京都大学)
コメンテーター:児玉谷史朗(一橋大学)
日時:2006年2月18日 10:30 - 
場所:東京外国語大学本郷サテライト
共催:南部アフリカ研究会
共催:日本アフリカ学会関東支部

発表者感想
プログラム
総合討論

開催に際して

趣旨説明

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