:: 平成15年度 フィールド・ステーション年次報告 | |||||
インドネシア(ボゴール) | |||||
(1)フィールド・ステーションの整備: | |||||
◆ボゴール・フィールド・ステーション(BFS)は、2003年3月にインドネシア国立ボゴール農科大学(IPB)と交渉を始め、2004年2月に契約を終わり、事務室、会議室、実験室を伴ったオフィスとして開設しました。事務機器や実験機器の整備はまだ十分されていません。2004年度には、研究対象地域のデジタルマップをコンピューターに組み入れた設備を整備し、ASAFAS、CSEASの学生、教員ばかりでなく、日本の他大学の学生、教員、インドネシアの研究者も利用できる研究、情報交換の場として、より活用を広めていきたいと考えています。
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CIFORとのMOUを交換する | IPBとFSの借室契約をむすぶ | ボゴール農科大学のFSがある建物 | |||
FS内の居室 | FS内の実験・作業室 | ||||
(2)研究活動と共同研究の推進: | |||||
◆2003年度の院生派遣としては、嶋村鉄也(平成11年度入学)が「泥炭湿地林の植生調査」(5/7〜6/5)、Wahyu
Prasetyawan(平成13年度入学)が「ナショナルエリートとローカルエリートの政治経済的調査」(8/5〜9/24)、真崎恵子(平成12年度転入)が「バリスのガムラン音楽と宗教との関わりについての調査」(6/7〜3/6)、小泉都(平成13年度入学)が「プジュガンにおけるプナン・ブナルイの民族植物学に関する調査」(1/7〜3/30)と、4名を調査に派遣しました。その成果の一部は研究業績に示してあります。 ◆小林繁男(ASAFAS教員)は環境省地球環境研究総合推進費のプロジェクトとして、「荒廃熱帯林のランドスケープレベルでのリハビリテーションに関する研究」ではルイリアンで調査を行い、「東南アジア低湿地における温暖化抑制のための土地資源管理オプションと地域社会エンパワーメントに関する研究」ではリアウ州において、森林総研、愛媛大、農工大、民博などの研究機関、およびインドネシア科学院、国立ボゴール農科大学との共同研究を進めています。 ◆杉島敬志と長津一史(ともにASAFAS教員)は、2004年3月23日にジャカルタのインドネシア科学院において、フィールド・ステーション連携国際ワークショップを開催しました。ワークショップはボゴール・フィールド・ステーションとクアラルンプル・フィールド・ステーションの連携活動であり、ASAFAS、CSEASと、インドネシア科学院、ボゴール農科大学、インドネシア国立調査地図作成調整局(BAKOSURTANAL)との共催でおこなわれました。杉島は午前のセッション“The Micrology of Indonesian Local Societies”を、長津は午後のセッション“Everyday Life and Policing in the Wallacean World”を統括しました。二つのセッションにおいて、ASAFAS、CSEASの教員7人とASAFASの大学院生1人を含む、17人が研究成果を発表しました。ワークショップの趣意書とプログラムは、以下のページを参照してください。 http://areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp/english/efsws/2004_indonesia/e20040323.html(英語) ◆ボゴールFSへの協力依頼 連携ワークショップのレセプションの際、ボゴールFSのカウンターパートであるボゴール農科大学のDr. Supiandi Sabiham教授と、ボゴールFSの運営に関する話合いをおこないました。ボゴールFSを拠点として臨地調査をおこなうASAFAS院生に対して、実験機材や図書館の利用、資料保管などの面での便宜供与を継続してもらうことを確認すると同時に、2005年度にボゴール農科大学で開催を予定している21世紀COEプログラムの国際ワークショップへの協力を依頼しました。 |
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リアウ州泥炭湿地林での調査 | ルイリアンでの聞き取り調査 | ||||
フィールド・ステーション 連携国際ワークショップの開催 |
ワークショップで報告する杉島敬志 | ワークショップでの討論 | |||
(3)教員、院生の研究業績: | |||||
◆論文など
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>> 平成15年度教員・若手研究者の報告 >> 平成15年度大学院生の報告 |
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平成15年度 フィールド・ステーション年次報告 |