フィールド・ステーション設置の目的:アジア・アフリカ各地に臨地研究・臨地教育の基地となるフィールド・ステーションを設け、現場でのインテンシブな研究と大学院教育を実施する。また、ここでの活動をとおして、当該地域の研究・教育機関と連繋し、双方的かつ多中心的な研究・教育ネットワークを形成する。その際には、ジャカルタとバンコクにある東南アジア研究所連絡事務所や、既存の調査プロジェクト拠点、MOU(国際学術交流協定)などを活用する。本プログラムの終了後も、いくつかのフィールド・ステーションについては、その機能を他の大型プロジェクトにより継続する。また一部は、漸次現地に移管することを計画している。
(国名をクリックすると、各フィールド・ステーションの概要と活動報告をみることができます。)
平成10年度から東南アジア研究所とアジア・アフリカ地域研究研究科が連携しておこなってきた、COE(中核的研究拠点形成基礎研究費)による研究プロジェクト、「アジア・アフリカにおける地域編成――原型・変容・転成」では、地域研究の分野における先端的教育研究拠点たる「地域研究統合情報化センター」(仮称)の設立にむけて、膨大な数の図書、マイクロ資料、地図、画像等の収集と整理につとめてきた。 そのあとをうけて、21世紀COEでも、このセンターの設立と充実化にむけてさまざまな仕事をおこなっており、21世紀COE研究組織の一翼をになう「統合情報化部門」は新センターがになう機能と役割の内容を考え、その具体化にとりくんでいる。平成14年度は、21世紀COEサーバーの設置とフィールド・ステーションとのコミュニケーションをはかる機器の整備をおこなったが、来年度は、地域研究にかかわる研究者、学生、教育研究機関間の情報交換と交流をうながす地域研究電子掲示板やメーリングリストの立ち上げや、さまざまな地域研究資料・情報を統合的にあつかうデータベース・システムの開発にくわえ、データベースの利用者自身がデータの更新にかかわる参加型地域研究データベース・システムの導入などを計画している。 このようにのべてくると、「地域研究統合情報化センター」がめざしていることの一端が明らかになってくるはずである。この新センターがめざしていることのひとつは、上でいくつか具体例をあげた、いくつものコミュニケーション・モジュールからなる「地域研究グローバルネットワーク」を立ち上げ、地域研究における非覇権的な学術交流ネットワークを形成することにある。 このほかにも、「地域研究統合情報化センター」がになうことになる機能や役割にはたくさんのものがあるが、それらについては、後日、おりにふれてのべることにしたい。 最後に、アフリカ地域研究資料センターと「地域研究統合情報化センター」との関係についてのべておきたい。アフリカ地域研究資料センターは、1986年に設立された「旧アフリカ地域研究センター」をもとに、1996年に京都大学の学内措置により設置されたものであり、 我が国におけるアフリカ地域研究の要として、アフリカ諸地域に関する情報の収集、整理、発信や国内外の研究機関との学術交流ネットワーク形成につとめてきたが、現在、センターでは、アジア・アフリカ地域研究研究科や東南アジア研究所と連携しながら、組織編成の見直し作業をすすめている。この作業が順調にすすめば、「アフリカ地域研究資料センター」は近いうちに、新たに学内措置により設置される計画の「地域研究統合情報化センター」に改組・拡充されることになる。 ネットワーク構築プロジェクト ASCOM 東南アジア地形情報データベース ウェブアーカイブ タイ語三印法典プロジェクト 映像資料デジタル化(PhotoCD) Human Ecology Files AFLORA 地域研究画像データベース ストリーミング画像配信 メールマガジン配信 アラビア語定期刊行物データベース 統合情報化部門・ネットワーク部会では、地域研究に関するネットワーク構築のため、上記のようなプロ ジェクトを推進しています。これらは、「地域研究統合情報化センター」の担うべき機能の基盤形成をめざすものです。 21世紀COEウェブサイト運営 「おこしやす」―アクセス状況から見たウェブサイト来訪者のプロフィール― 「アクセス統計へのコメント」(2003〜2005) メディアライブラリ 動画配信 フォトギャラリー サウンド
21世紀COEウェブサイト運営 「おこしやす」―アクセス状況から見たウェブサイト来訪者のプロフィール―
「アクセス統計へのコメント」(2003〜2005)
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サウンド
ミャンマー・フィールド・ステーション活動報告No.1 「ミャンマーの農村・漁村社会と農民・漁民の暮らしの歴史的変遷 −伝統から近代へ− 」 (平成14-15年度)
No.1
ラオス・フィールド・ステーション(LFS)活動報告No.1 −「ラオス国立大学農学部・林学部最優秀卒業論文集第1巻」出版支援− (平成18年度)
ラオス・フィールド・ステーション(LFS)活動報告No.2 −京都大学(ASAFAS・CSEAS)・ラオス国立大学共同研究プロジェクトの進展(2)− (平成18年度)
平成14年度〜15年度 PDF:84.5KB
ワークショップ 「現代南部アフリカと地域研究:研究と実践の融合をもとめて」 2007年3月4日 日本
シンポジウム 「地域研究と情報学:新たな地平を拓く」 2007年2月9日〜10日 日本
京都国際シンポジウム 「総合的地域研究 の新地平:アジア・アフリカからディシプリンを架橋する」 2006年11月9日〜13日 日本
Indigenous Communities: Voices towards Sustainability 2006年3月13日 マレーシア
エチオピア・フィールド・ステーション(FS) 国際ワークショップ 「文化と開発のポジティブな関係:東アフリカ多民族共生社会の構築」 2006年2月4日〜5日 エチオピア
21世紀COEプログラム ザンビア・フィールド・ステーション(FS) 主催ワークショップ 「『土地』から展望する南部アフリカ ―自然を生き抜く、変化と向き合う―」 2006年2月18日 東京外国語大学本郷サテライト
21世紀COEプログラム・東アフリカ・国際ワークショップ 「地域研究と地域開発の紐帯:東アフリカの地域間比較を通して」 2005年12月12日〜13日 タンザニア・ダルエスサラーム (English)
第7回京都大学国際シンポジウム 「地球・地域・人間の共生 -フィールド・サイエンスの地平から-」 2005年11月23日〜24日 タイ・バンコク (English)
International Symposium on Geo-Informatics for Historical Studies in Asia 2005 2005年11月12日〜14日 ベトナム・ハノイ (English)
現地共同セミナー 「カメルーン・フィールド・ステーションとWWFの共催ワークショップ」 2005年2月16日 カメルーン東部州・ヨカドゥマ市
増原善之:国際ワークショップ報告 (※ラオスFS活動報告より) 「地域間比較」報告
国際ワークショップ 「ミャンマーにおける農村社会の変容と在地の農業生態知識」 2004年3月16日〜17日 ミャンマー・SEAMEO-CHAT (English)
現地共同セミナー 「熱帯雨林の保護と持続的利用」 2003年12月14日 カメルーン東部州・ヨカドゥマ市